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2025.06.27 13:49
「14歳からはじめるデザイン」
多摩美術大学教授・博報堂デザイン代表の永井一史による子どものためのデザイン書「14歳からはじめるデザイン」が、2025年6月26日(木)にマイナビ出版から発売された。
同書では、デザインを通じて養うべき子どもの4つの「生きる力」として、「創造力」「問題解決力」「コミュニケーション力」「共創力」を掲げ、不確実な時代を生き抜くために必要な、自分で課題を見つけ、考え、判断し、行動できる力の大切さを8章にわたって紹介する。
長きにわたり、多種多様なブランディングやプロジェクトデザインを手がけてきた永井。なかでも、東京都のヘルプマークは代表作のひとつであり、「外見からはわかりにくい困難を抱えている人が、公共交通機関で席を譲ってもらえない」という社会課題を解決するためにつくられた。
その制作において永井は、「席を譲りたいと思っても、声をかけるのが恥ずかしい」「本当に困っている人かどうか判断がつかず、逆に失礼になるかもしれない」という譲る側のためらいに着目。思いやりの気持ちを行動に移すきっかけをつくるため、「+(プラス)」と「ハート」を組み合わせ、持ち運びやすいカード型にした。
こうした数々の経験から、永井は「社会課題を解決するデザインは難しいことではない」と説く。そして、デザインとは「より良くすること」であり、どんな人でも身の回りをより良くする力を持っている、その力に気づき育てていくことがこれからの「生きる力」につながると考える。
また、モノのかたちだけではなく、あらゆることをより良くデザインするための考え方、デザインの力を活かす実践的な方法をわかりやすく解説。中高生から大人まで、デザインという観点から課題解決力を養いたい人に最適の一冊だ。
書籍「14歳からはじめるデザイン」
- 発売日
- 2025年6月26日(木)
- 著者
- 永井一史
- 定価
- 2,585円(本体2,350円+税)
- 判型
- A5判
- ページ数
- 184ページ
- 詳細
- https://www.amazon.co.jp/dp/4839987866