伊東忠太設計の東京・荻窪「荻外荘公園」に
隈 研吾が手がけた「展示棟」が開業

荻外荘公園 新施設「展示棟」

東京都杉並区の荻外荘公園(てきがいそうこうえん)に、建築家 隈 研吾が設計した新施設「展示棟」が2025年7月16日にオープンする。

荻外荘公園 芝生広場

荻外荘 客間

荻外荘 書斎

荻外荘は、1927(昭和2)年に大正天皇の侍医を務めた入澤達吉が、建築家 伊東忠太の設計により建てた住宅。1937(昭和12)年には、入澤より譲り受けた政治家の近衞文麿が移住し、さまざまな政治の舞台にもなった。現在は近衞が居住していた当時の状態に復原され、一般公開されている。

新施設「展示棟」展示室

新設された展示棟は、史跡に指定されている荻外荘には設けられない「展示スペース」「休憩スペース(カフェ)」「案内所」などの機能をもたせた。1階のカフェは開放的な空間で、大きなガラス窓からは庭の木々や荻外荘を望める。大屋根の下に位置する2階の展示室は、落ち着いた雰囲気の空間。多角形の大屋根は、屋敷林の名残である大きなケヤキの下に人々が集まる様子をイメージして設計されている。

展示室では、荻外荘や近衞文麿に関する資料はもとより、荻窪にゆかりのある文化人や、荻窪のまちの成り立ち、歴史、文化などを紹介する。End

新施設「展示棟」

荻外荘公園

住所
東京都杉並区荻窪2-43-36
開園時間
9:00〜17:00(最終入園16:30)
休園日
水曜日、年末年始(12月29日~1月1日)
(芝生広場は年末年始のみ休園)
※多客期は水曜日に臨時開園する場合あり。
詳細
https://ogikubo3gardens.jp/tekigaiso/