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5時間前
クリエイティビティを軸に新規事業開発やベンチャークリエイションなどを行う博報堂グループのquantum(クオンタム)。同社は2024年11月、デザインスタジオ「MEDUM(メデュウム)」を立ち上げた。自社製品やサービスをデザインするスタジオではなく、グループが持つ事業開発力やクリエイティブ資本を生かしながら、クライアントに対して包括的なデザイン提案を行い、新たなインハウス組織のあり方を模索している。チームを率いる門田慎太郎と、クライアント企業として目下プロジェクトを進行中というモルテンの民秋清史を取材した。
モルテンが立ち上げた海洋製品ブランド「DEARBLUE」のティザー画像。製品のひとつである給電設備の中央にブランドロゴが光る。
技術に寄り添い、企業の価値観を変える
quantumはプロダクト開発から実証実験、量産設計、出資、グロース支援などを行うスタートアップスタジオ。博報堂の社内組織として誕生し、グループ傘下の企業体として2016年に独立するかたちで創業。これまでに100社を超える企業・大学とインキュベーション(事業の創出や創業を支援するサービス・活動)を行ってきた。
そんななか、デザイン領域の専門チームからなるインハウススタジオとしてMEDUMが設立された。quantumでチーフデザインオフィサーを務める門田が、同チームを率いている。「quantumは創業以来、さまざまな領域で各社の新規事業開発を手がけてきました。そのなかで、事業計画だけでなく最終的なプロダクトまで一貫してデザイン提案ができれば、よりインパクトのある新規事業の創造が可能になります。またデザイナーとしても、上流から開発に関わることで質の高いデザインやエンジニアリングができる」と門田はチームの狙いを語る。