神谷修平が店舗デザインを手がけた
「GOOD EDITION 京都」がオープン

「GOOD EDITION」2号店

TOKYO BASEは、同社が運営するコンテンポラリースーベニアショップ「GOOD EDITION(グッドエディション)」の2号店を、京都市中京区にて2025年6月にオープン。内外装のデザインは、神谷修平が率いる建築設計事務所 カミヤアーキテクツが手がけた。

GOOD EDITIONは、東京や日本独自のカルチャーやファッションをモダンにアウトプットするスーベニアショップである。東京ブランドやMADE IN JAPANに特化して、雑貨、小物、ウェアを展開している。

今回オープンした京都店は、呉服屋として使用されていた築100年ほどの町家を改装。「再生的保存」をテーマに、日本の伝統文化を現代的な視点で再解釈した。

外装は、昭和初期の看板建築のタイル張りのファサードを一新。タイルを撤去して左官仕上げを施し、瓦屋根も葺き替えることで、昔ながらの町家の風情ある佇まいを再現した。

内部は、既存の建築構造はそのままに、グレーのカラースキームに統一。彩度を抑えることで、町家の木組空間の造形美を際立たせ、商品や人の気配が空間とやわらかく響き合うモダンな佇まいが生まれた。

さらに、障子や格子、木製の梁といった伝統的な要素と、コンクリートやガラスなどの現代的な素材との対比的な組み合わせを強調。土蔵は、湾曲した土壁や朽ちかけた構造体を可能な限り保存するように補修している。

また、既存建築を活かし、母屋の通りに面して大きな吹き抜けを設けることで、陰影による「移ろい」や「余白」の美を演出。坪庭を通じて外部の自然や季節の移ろいを取り込み、空間に奥行きと開放感をもたらしている。夜には提灯のあかりがふわりと灯り、温かみと趣のある日本の伝統的な美を湛えている。End

GOOD EDITION 京都

所在地
京都府京都市中京区御幸町通六角下ル伊勢屋町350
設計
カミヤアーキテクツ(KAMIYA ARCHITECTS)
運営
株式会社TOKYO BASE
オープン日
2025年6月18日
用途
コンテンポラリージャパニーズスーベニアショップ/商業施設
延床面積
内母屋約165㎡ + 土蔵約25㎡
階数
母屋地上2階建て + 奥庭 + 土蔵平屋
詳細
https://tokyobase.co.jp/news/コンテンポラリースーベニアショップ「good-edition」が/