韓国タイポグラフィー界を代表する
アン・サンスの個展「Hollyeora(Be Spellbound)」開催

東京都中央区の蔦屋書店 GINZA ATRIUMでは、韓国人デザイナー、アン・サンス(安尙秀、Ahn Sang-soo)の個展「Hollyeora(Be Spellbound)」が2025年7月26日(土)から8月18日(月)まで開催される。

1952年韓国・忠清北道忠州市に生まれたアンは、ビジュアルデザインの分野で革新的な業績を挙げ、韓国のタイポグラフィー界に大きな影響を与えてきた人物である。大手化粧品メーカー「アモーレパシフィック」のブランドフォントを手がけたほか、1985年には独自のフォント「アン・サンス体」を開発。これは1991年にハングルプログラムに基本書体として搭載され、2007年にはグーテンベルク賞を受賞している。

日本での初個展となる同展は、韓国語で「憑かれる」を意味する「Hollyeora(ホルリョラ)」と題し、ハングルの子音の形態や韓国民画の図像的構成、解体的なタイポグラフィーを融合した「文字図」シリーズを中心に展示を行う。

ハングルと仮名を融合させた同シリーズの新作は、ひらがなの最初の「あ」と、ハングルの基本子音の最後「ㅎ」(ヒウッ)を組み合わせており、「始まり」と「終わり」を象徴している。アン・サンスは、自身のことを「ハングルや文字に憑かれた人間」と語っており、意味と形式、言語とイメージの境界を越えた、感覚の新たな地平を探求しつづけている。End

アン・サンス「Hollyeora(Be Spellbound)」

会期
2025年7月26日(土)~8月18日(月)
時間
11:00~20:00 ※最終日のみ18:00閉場。
入場料
無料
会場
銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUM
(東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 6F)
詳細
https://store.tsite.jp/ginza/event/art/48615-0944320717.html