「つぐ minä perhonen」
手仕事を紡ぎ、未来へつなぐデザインの軌跡

展覧会告知ポスター。(アートワーク:皆川 明《クルクル うねうね》)

東京・世田谷の世田谷美術館では、「つぐ minä perhonen」展が2025年11月22日から2026年2月1日まで開催される。ブランド設立30年を迎えたミナ ペルホネンの活動を、テキスタイルや原画、制作の現場である工場の様子などを通じてたどる。

“alive” 2011-12→a/w 原画。 Photo by Shinichi Yamasaki

ミナ ペルホネンは、衣服やテキスタイルを軸に、ものづくりと感性を大切に歩んできたブランド。本展では、日常を彩る服やプロダクトに加えて、デザインの根幹にあるテキスタイルやスケッチも展示する。ブランドの理念や未来への視座が、手仕事を媒介に浮き彫りになる構成だ。

刺繍工場での補修作業。Photo by Yayoi Arimoto

それぞれの人にとっての「特別な日常着」を紡いできたミナ ペルホネンのものづくり。デザイナー・皆川 明がブランドを設立した当初に残した「せめて100年つづくブランド」という想いには、一着を長く愛してほしいという願いが重なっている。デザイン、素材、染、織、刺繍、縫製、手ざわりが溶けあい、言葉を超えた共感をともなった豊かさそのものを服として纏うということには、同ブランドが大切にしてきた人の知恵のひとつのありようが示されている。手仕事と感性が交差する点を体感しながら、未来へと続く“ものづくり”の可能性を見出すきっかけを探したい。End

つぐ minä perhonen

会期
2025年11月22日(土)~2026年2月1日(日)10:00~18:00
※毎週月曜日、年末年始(2025年12月29日(月)~2026年1月3日(土))は休館
※ただし、11月24日(月・振休)、1月12日(月・祝)は開館。11月25日(火)、1月13日(火)は休館
会場
世田谷美術館 1・2階展示室
詳細
https://tsugu.exhibit.jp/