約15,000冊の装丁を手がけてきたブックデザイナーの鈴木成一。そのデビュー40周年を記念する展示「鈴木成一書店」が、2025年12月5日（金）より下北沢のBONUS TRACK GALLERY1にて開催される。

本展の特徴は、展示されるすべての書籍が購入可能である点だ。「個展」でありながら「書店」としても機能する。鈴木自身が「店長」として店頭に立つ日も設けられ、来場者が直接本人と語り合うことができる。

鈴木は、「ほぼ1日1冊、40年。いっぱい在庫があるので、10日間限定、弊社装丁限定、購入可能の書店をすることにしました」と語る。

ブックデザイナー・鈴木成一

会期に先立ち、本屋B&Bではゲストによるプレイベントも実施。「装丁は夜生まれる〜小説家・編集者・装丁家鼎談」では、直木賞作家の恩田 陸、幻冬舎編集者の志儀保博とともに、創作の現場をめぐる対話が繰り広げられる。そのほか、「良い装画ってなんだろう？」「良い装丁ってなんだろう？」と題したトークでは、祖父江 慎、名久井直子、唐仁原多里ら装丁家・イラストレーターが集結し、議論が展開される。