NEWS | グラフィック / 展覧会
9時間前

東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリーにて12月9日(火)から2026年1月31日(土)まで、「中村至男 オン グラフィック」が開催される。広告、絵本、映像、音楽、デジタルコンテンツまで、ジャンルを横断し、そのどれもに独自の視点を注ぎ込んできたグラフィックデザイナー中村至男の、27年にわたる“視覚作品の全仕事”を網羅する展覧会だ。

『ゆきだ ゆきだ』(2021)
中村は1990年代、アートユニット明和電機のグラフィックや、ゲームソフト「I.Q」を含むデジタルコンテンツで注目を集めた。その後も広告やパッケージ、CI、絵本、映像など、多岐にわたるメディアで活躍。余分をそぎ落としたミニマルな表現と、人の想像力を喚起するビジュアルが、どの作品でも共通する魅力となっている。今回の展覧会では、こうした代表作に加えて、展覧会のために制作された新作も含め、改めてその思考と手法を通覧できる。

「I.Q Intelligent Qube」(1997)
会場には、絵本の原画やポスター、映像、日常に溶け込むパッケージデザインなど、多様な作品群が並ぶ。それらをじっくりと観察することで、表現の余白と編集によって生まれる静かな力強さを感じ取ることができるだろう。中村の作品群は、あえて無駄な情報をそぎ落とすことで、メッセージのエッセンスを凝縮して伝えているのだ。

「ヒロシマ・アピールズ 2023」(2023)

「勝手に広告(中村至男+佐藤雅彦)の活動 No.6」(2006)
「グラフィックとは単なる装飾ではなく、思考と感性の編集行為である」と中村は語る。
本展は、グラフィックから自分が何を見て、何を読みとるのかを問い直すきっかけとなるだろう。![]()
ギンザ・グラフィック・ギャラリー第411回企画展 中村至男 オン グラフィック
- 会期
- 2025年12月9日(火)〜2026年1月31日(土) 11:00〜19:00
日曜・祝日、12月26日(金)~1月5日(月)休館 - 会場
- ギンザ・グラフィック・ギャラリー
(中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F/B1) - 入場料
- 無料
- 詳細
- https://www.dnpfcp.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=1&seq=00000850












