メゾン マルジェラが初の住宅プロジェクトを発表
脱構築の思想を建築へと拡張する新たな試み

メゾン マルジェラは、ブランド初となる住宅プロジェクト「メゾン マルジェラ レジデンス」を発表した。Alta Real Estate Developmentとの協働により、ドバイのパーム・ジュメイラに全25邸の特注ユニットを開発する。

建築家カルロ・コロンボとの協働により、ソファ、テーブル、ベッド、照明に至るまで、レジデンス専用の家具コレクションを開発。建築と内装に統一した視覚言語をもたらす。

素材とディテールには、メゾン特有のデコンストラクション(脱構築)や「デコルティケ」技法が反映されている。トラバーチンの家具、光学的なホワイトの凹部に樹脂を流し込む処理など、素材への実験的なアプローチが空間の随所に見られる。

共用施設として、アートギャラリー、ライブラリー、スパ、マルジェラカフェを備える。OTBグループ会長のレンツォ・ロッソは「マルタン・マルジェラ、ジョン・ガリアーノ、グレン・マーテンスといったクチュリエたちにより築かれた30年以上のメゾンのコードを結集した」と述べ、今後も継続的なプロジェクトへの展開を示唆している。End