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35分前

神奈川工科大学・KAIT広場 Photo by Eriko Kitamoto
建築設計事務所D.A.のパートナーである建築家の中川宏文が、ファッションブランド「Sein(ザイン)」を立ち上げ、初のコレクション発表イベントを12月28日(日)に神奈川工科大学・KAIT広場にて開催する。ブランド名「Sein」はドイツ語で「存在」を意味し、「たしかにそこに在るもの」をコンセプトに、建築と衣服を横断する思考と制作を実践する。

Photo by Tatsuyasu Watanabe(Watanabe Textile)
中川は修士論文『準物体的建築の設計』において、建築に漂う雰囲気を空間の構成要素として設計する手法を探究し、本イベントは、そのテーマを実際に五感を通じて体感する場として構成される。
当日はKAIT広場にて、「Sein」1stコレクションをランウェイ形式で発表。ヴァイオリニスト石上真由子による生演奏と、Sakura Tsurutaが書き下ろした楽曲が用いられ、建築空間における暗闇と光、音楽と衣服が重なり合う構成となる。
また、大学内の複数の建物では、D.A.がこれまで設計してきた建築の模型や写真、Watanabe Textileの生地やプロダクト、OFF-FLATがデザインした家具、フロウプラトウの映像作品など、プロジェクトメンバーによる建築から衣服、2Dから3Dまで幅広い表現を展示する。

Photo by Tatsuyasu Watanabe(Watanabe Textile)
建築と衣服の制作プロセスには、図面とパターン、模型とトワルなど多くの共通点がある。今回のコレクションでは、生地の経糸を衣服のミクロな構造と見立て、緯糸の素材や色を変化させることで、建築では表現しにくいシームレスな表情をつくり出している。
使用される生地の一部は、山梨県富士吉田市の機屋であるWatanabe Textileの渡邊竜康との協働により特別に織られたもの。渡邊も建築からキャリアをスタートしており、両者は生地を「マテリアル」と呼び、建築と衣服のテクスチャーをフラットに思考しながら制作に取り組んでいる。打合せでは建築写真や風景の写真が共有され、分野を超えた対話が行われている。![]()
Sein 1st Project
- 会期
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2025年12月28日(日)17:30 – 18:00
*ショー以外の展示は15:00から観覧可能 - 会場
- 神奈川工科大学「KAIT広場」
(神奈川県厚木市下荻野1030) - 詳細
- https://forms.gle/fan8193HQ4TWGqUs6
※観覧をご希望の方は、上記リンクよりお申込みください












