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2026.01.09 18:05

韓国の総合家電・電子機器メーカーLG Electronicsは、1月6日(火)から9日(金)まで米ラスベガスで開催された国際エレクトロニクスショー2026において、AI搭載の家庭用ロボット「LG CLOiD」を初公開した。日常の家事を自動化し、時間と労力を軽減することを目指したホームロボットで、同社のThinQエコシステムと連携して動作する。

会場では、LG CLOiDが冷蔵庫から牛乳を取り出してオーブンでクロワッサンを温めたり、洗濯機を操作して洗濯物を折りたたんだりするデモが行われた。これらの動作を通じて、ユーザーの生活パターンを理解し、接続された家電製品を正確に制御する能力を示している。

ハードウェア構成は、頭部ユニット、2本の関節可動アームを備えた胴体、自律走行が可能な車輪ベースで構成される。胴体は高さを調整でき、膝の高さから上にある物体まで取り扱える。各アームは人間の腕に相当する7自由度を持ち、肩、肘、手首が前後、回転、横方向に動作する。手先には5本の独立制御可能な指を備え、繊細な操作に対応する。車輪ベースには、LGのロボット掃除機やLG Q9で培った自律走行技術を採用。重心を低く設計することで、子どもやペットが接触した際の転倒リスクを低減している。

頭部はモバイルAIホームハブとして機能し、チップセット、ディスプレイ、スピーカー、カメラ、各種センサー、音声生成AIを搭載する。これらにより音声や「表情」を通じて人とコミュニケーションを取り、生活環境やユーザーの行動パターンを学習し、接続された家電を制御する。
LG CLOiDの中核技術は「Physical AI」で、Vision Language Model(VLM)とVision Language Action(VLA)を組み合わせている。VLMは画像と映像を言語ベースの理解に変換し、VLAは視覚と言語の入力を物理的な動作に変換する。これらのモデルは数万時間の家事タスクデータで訓練され、家電の認識、ユーザー意図の解釈、ドアを開けたり物を移動させたりといった文脈に応じた動作の実行を可能にしている。

LGはホームロボットと並行して、新たなロボット用アクチュエーターのブランド「LG Actuator AXIUM」も発表した。アクチュエーターはロボットの関節部分に相当する部品で、LGは家電事業で蓄積した部品技術を基盤に、軽量・コンパクト設計と高効率を実現し、モジュール設計により多品種生産に対応するとしている。
LGは今後、実用的なホームロボットの開発を継続するとともに、ロボット技術を家電に応用したロボット掃除機や自動開閉冷蔵庫などのカテゴリーを拡大する方針だ。![]()












