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6時間前

Photo credit: LYT-X Studio
フランス北部の港湾都市ル・アーヴルの歴史的なウォーターフロントに、旧港湾施設を文化拠点として再構築する「ブリーズ・ヴァン港湾ミュージアム」が構想されている。ロサンゼルスを拠点とする建築設計事務所LYT-X STUDIOが設計を担当するこのプロジェクトは、既存の港湾構造物を保存遺産としてではなく、現代的な公共文化施設として再構成するプロジェクトだ。

Photo credit: LYT-X Studio
敷地はかつて産業・海運活動の要所として機能していたが、港湾機能の変化とともに役割を失い、都市生活から切り離されていた。本プロジェクトでは、既存の建築構造を歴史的レイヤーとして残しつつ、新しい建築的要素を加えることで、公共利用に対応する空間へと位置づけ直す。

Photo credit: LYT-X Studio
建築の特徴は、都市・ウォーターフロント・港を結ぶ連続的な動線計画にある。既存の曲線屋根を延長したキャノピーは、水辺沿いに連続する屋根として通路や公共広場、半屋外空間を覆い、街路側と水辺側の両方からアクセス可能な中庭とプロムナードを形成する。博物館の開館時間外も中庭は開放され、展示施設としてだけでなく、日常的な都市空間として機能する設計となっている。

Photo credit: LYT-X Studio
館内には、常設・企画展示ホール、パフォーマンスホール、イベントスペース、そしてウォーターフロントに直結する公共広場が設けられる予定だ。多様な文化活動に対応するこれらの施設は、時代に合わせた適応性も確保している。

Photo credit: LYT-X Studio
環境への配慮として、既存構造の再利用による新築部分の抑制や、延長された屋根キャノピーによるパッシブな日除け効果が挙げられる。屋根や中庭の開口部から自然光を導き、海風を取り込む通風計画も組み込まれ、長期的な快適性と環境負荷の低減を図っている。

Photo credit: LYT-X Studio
本プロジェクトは、産業港湾構造を公共文化施設へと再構成する建築的アプローチを示している。![]()












