ニック・ベンテルがショッピングカートを再構築
消費生活を象徴するバッグへと転換した「The Trolley Bag」

ヨーロッパを中心に展開するスーパーマーケットのリドルが、ニューヨークを拠点とするプロダクトデザインスタジオ、ニック・ベンテル・ステュディオとのコラボレーションにより、バッグ「The Trolley Bag」を発表した。日常的な買い物体験を象徴するショッピングカートをモチーフに、消費文化とデザインの関係を再解釈する試みである。

同プロダクトは、スーパーマーケットで使用されるカートの構造をスケールダウンし、そのままハンドバッグへと転換したもの。ステンレススチール製のワイヤーフレームや特徴的なハンドルなどの要素を踏襲。取り外し可能なチェーンストラップ、コイン型のキーホルダーが付属し、店内のショッピングカートのコインホルダーに取り付けることもできる。


ニック・ベンテル・ステュディオは、ニューヨーク・ブルックリンの倉庫で、家具、家庭用品、玩具といった製品を、デザインから製造、倉庫管理・販売まで自分たちで一貫しておこなっている。食品や流通といった日常的なモチーフを大胆に引用しながら、ユーモアと批評性を帯びたプロダクトへと昇華するベンテルの手法は、本作においてより明確に現れている。

ロンドン・ファッションウィークにあわせて発表された「The Trolley Bag」は、限定数で展開されるコレクタブルなプロダクトとして流通。スーパーマーケットという大量消費の象徴的空間と、ファッションの文脈とを接続することで、ブランドや流通のあり方そのものを問い直す装置ともなっている。End