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13時間前
東京の商業施設「GINZA SIX」は、デザイナー・中村圭佑が率いる東京の設計事務所「DAIKEI MILLS(ダイケイ・ミルズ)」と協業し、「吉野杉」に着目したアートプロジェクト「A Tree(エイ・ツリー)」を2025年4月より始動した。
古来より良材の産地として知られる奈良県吉野地方の杉は、「密植」や「こまめな間伐」といった独⾃の育林方法が特徴であり、500年前の室町時代から現在に至るまで、その手法が受け継がれている。美しい木目と丈夫さは、伝統的な建築物から神社仏閣、茶室、家具、割り箸まで、日本の多様なものづくりを支えてきた。
今回のプロジェクトでは、吉野の林業を継承する豊永林業および大谷木材と協業し、およそ3年という長い時間をかけ、吉野杉の原木の魅力を伝える取り組みを探求。その第一フェーズとして、GINZA SIXの館内レストスペースに吉野杉のファニチャーを2025年秋まで設置する。
制作者:DAIKEI MILLS/豊永林業/大谷木材
展示場所:GINZA SIX 3F~5F 中央吹き抜け周りレストスペース
展示期間:2025年4月17日(木)~2025年秋(予定)
Photo by Yasuyuki Takaki
Photo by Yasuyuki Takaki
Photo by Yasuyuki Takaki
Photo by Yasuyuki Takaki
あわせて、屋上庭園では、6月1日(日)までの期間限定でアートパークを開設。乾燥による材面の割れを防止・軽減させるための製材工法「背割り」を活かした、幻想的な光の演出が行われる。
監修:DAIKEI MILLS
展示場所:GINZA SIX ガーデン(屋上庭園) ※開放時間 7:00〜23:00
展示期間:2025年4月17日(木)~6月1日(日)
協力:HAKUTEN/豊永林業/大谷木材
Photo by Yasuyuki Takaki
Photo by Yasuyuki Takaki
「LIGHTING PRODUCTION」
年輪の積み重ねの100年と吉野杉がもつ生命力を光の演出で表現する。
テーマ:Time and Vitality
照明演出:18:30~23:00 毎時00分/15分/30分/45分
今後は、国内外で活躍する6組のアーティストによるプロダクトを順次発表。約20mの木を⼀本のまるごと用い、各アーティストが独⾃の解釈で家具や⼩さな建築を製作する。
中村は、「今回のプロジェクトを通じて、普段は見えていないものを多角的に掘り起こし、ものづくりの源流から成り立ち、成果物までを、『木』という題材で時間をかけ、1人でも多くの人と美しく楽しく共有できたらと思います」と語っている。