Photos by Masahiro Sambe

イギリスのファッションブランド「マーガレット・ハウエル」は、スウェーデンを拠点に活動するガラス作家・山野アンダーソン陽子（YOKO ANDERSSON YAMANO）が手がけるシリーズ「GLASS TABLEWARE BY YOKO ANDERSSON YAMANO」の新作アイテムを発売する。

両者のコラボレーションは、2012年にブランドの本国イギリスのスタッフが山野のドリンキンググラスに魅了されたことから始まった。その翌年からイギリス・ウィグモア店で山野のアイテムの取り扱いがスタートした。

今回は、ふだん使いのグラスやボウル、フラワーベースやピッチャーなどのテーブルウエアを中心としたガラス製品をラインナップ。ひとつひとつを手吹きで作るため、同じものはひとつとして存在せず、それでいて一点もののアートピースとは異なる味わいが魅力である。

新作の発売を記念して、写真家 三部正博による写真展が開催。7月1日（火）からのMARGARET HOWELL SHOP & CAFE グラングリーン 大阪での展示を皮切りに、全国各所を巡回する。

マーガレット・ハウエルはコラボレーションについて「シンプルさと機能性を重視するものに、私は常に魅力を感じてきました。山野アンダーソン陽子さんのガラス作品は、そうした価値観を体現しています。彼女の作品は、繊細さの中に凛とした佇まいを湛え、素材への深い理解をもってつくられていることが伝わってきます」とコメント。

一方、山野は「服もガラスも同じで、そこにものがあることで使い手の生きる時間が豊かなものになればいいなという想いでつくられていると思います。自分のものづくりが際立ちすぎないよう、余白を残すことを心がけているのは、何よりその人らしく、自由に使って欲しいから」と語っている。