ミラノ・コルティナ2026、オリンピック・パラリンピックのメダルはこれだ。

©Fondazione Milano Cortina 2026

2026年2月にイタリアで開催されるミラノ・コルティナ冬季オリンピック・パラリンピックのメダルが、このほどヴェネツィアで公開された。

冬季五輪195種目で使用されるメダルのデザインは、先に発表されたトーチ同様、至ってシンプルに仕上がった。半円を2つ合わせ、中央にはオリンピック・パラリンピックのシンボルマークがあしらわれている。メダルの表面も2種類の異なったテクスチャーの組み合わせからできている。

ブランド・アイデンティティのディレクターを務めるラファエラ・パニエによれば、これはミラノとコルティナという2つの都市の結びつきを示すとともに、アスリートたちの感情と彼らを支えるチームワークを称え、勝利の精神と努力を表現しているという。「イタリアン・アヴァンギャルドにインスパイアされたものですが、出来上がったメダルは純粋さと原点回帰を表現できたと確信しています」。

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トーチは、建築家カルロ・ラッティがデザインしたのに対して、メダルはひとりのデザイナーの手によるものでなく、ミラノ・コルティナ2026のデザインチームが協同で開発した。メダルの大きさは直径8cm、厚さ1cmで、金メダルや銀メダルの重さは、およそ500g、銅メダルは420gとなる。

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オリンピック・パラリンピック両大会合わせて、金・銀・銅6種類のメダルは、イタリア国立造幣局(IPZS)が鋳造。素材には、同局の製造廃棄物から回収されたリサイクル金属が使用され、製造には再生可能エネルギーで稼働する誘導炉が使われた。プラスチックの使用を最小限に抑えたFSC認証素材のパッケージが採用されるなど、環境への配慮が徹底されている。

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同局の代表を務めるパオロ・ペローネは、「冬季オリンピック・パラリンピックのために制作されたメダルは、イタリアンデザインの卓越した技術を表しています。ひとつひとつが職人技と革新の賜物であり、唯一無二の作品です」と語っている。End

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