「スピーカーバッグ」

ニューヨークを拠点とするデザインスタジオ Nik Bentel Studioは、2種類のハンドバッグ「The Tati Fête Bag」を開発した。スピーカー機能を内蔵したモデルと、ミキサー機能を統合したモデルがあり、アイテムを持ち運ぶだけでなく、外出先でポータブルDJキットとして楽しめるのが特徴である。

スピーカーバッグは、Bluetooth接続に対応し、約70dBまで出力可能。障害物のない環境では、約30mの距離まで音を届けられる。

一方、ミキサーバッグには、ステレオ／モノラル対応の4チャンネルミキサーを搭載。4つの入力チャンネル（6.35mm／3.5mm）と1つの出力チャンネルを内蔵し、CDプレーヤー、コンピュータ、スマートフォン、アンプなど、さまざまなデバイスとの接続し多彩なミキシング表現が楽しめる。側面に配置されたボリュームノブやチャンネルノブで、音量調整も直感的に操作できる。

「ミキサーバッグ」

デザインは、同スタジオが以前に手がけたレザーハンドバッグ「Tati」を踏襲。フランスの映画監督で俳優のジャック・タチにちなんでおり、名作「ぼくの伯父さん」に登場する目のような丸窓をイメージした円形の持ち手が魅力である。

「The Tati Fête Bag」は、素材にアクリルを使用。いずれのバッグも同スタジオが手作業で制作しており、オーディオ装置は側面にじかに取り付けられている。半透明のシェルでは内部の配線や構造が透けて見え、サーキットベンディングやシンセサイザーのデザインへのオマージュにもなっている。