REPORT | ソーシャル / プロダクト / 展覧会
8分前

メインアワード受賞者たちとソウルデザイン財団代表がステージにて。©Seoul Design Foundation
世界中から941件、74か国以上の応募が集まったソウルデザインアワード 2025。美的完成度だけでなく、社会的な影響や日常生活への実装可能性を評価軸に据えるこの国際アワードは、地域の課題を普遍的な価値へとつなぐプロジェクトの発表の場となっている。今回の受賞作群は、気候危機や社会的不平等、水やエネルギーへのアクセスといった世界的な問いに、デザインという視点から具体的な応答を示している。

公式ポスターには、「持続可能な暮らしのために」というスローガンが大きく書かれている。©Seoul Design Foundation
デザインの射程はどこへ向かうのか
今、デザインをめぐる議論の重心は、単なる造形美や完成度から、より広い社会的な効用とサステナビリティへの貢献へと移りつつある。こうした潮流のなかで、ソウル市は長年にわたり、都市課題の解決に「デザイン」を戦略的なツールとして活用してきた。その延長線上に、2019年に創設されたのが「ソウルデザインアワード」である。世界各地の優れたサステナブルデザインを顕彰し、その価値を広く共有することを目的とした国際アワードだ。
このアワードが照らし出すのは、社会的な問題に対して創造的な解決策を提示し、人と環境の関係を、より調和的で持続的なものへと変えていくプロジェクトである。主催者であるソウルデザイン財団のCEO、チャ・カンフィは、その使命をこう語る。
「2010年にUNESCO・クリエイティブシティーズネットワークのデザイン都市に認定されて以来、ソウルは都市間の連携を含むさまざまな取り組みを通じて、デザインの力で持続可能な未来へ備えてきました」。
続けて、アワードの特徴についてこう説明する。
「多くのデザインコンペティションが、美しさや技術革新、市場競争力を評価軸にしているのに対し、ソウルデザインアワードは“社会的価値”と“責任”を最優先に据えています。
デザインが日常生活にどれほど具体的な変化をもたらすのか。その影響の大きさこそが、評価の中心になります。だからこそ、このアワードは“デザインの目的とは何か”という根源的な問いを、あらためて投げかけることになるのです」。

中央がソウルデザイン財団CEOのチャ・カンフィ。©Seoul Design Foundation
多様な設計領域を包括する評価軸
アワードは、「健康と平和」「ユニバーサルデザイン」「エネルギーと環境」「都市とコミュニティ」という4つのカテゴリーを設け、直近5年に発表されたプロジェクトを幅広く募集した。対象はプロダクト、ビジュアル、デジタル、空間、サービスデザインまで多岐にわたる。チャ・カンフィはこの包括性についてこう説明する。
「持続可能性はひとりの努力だけで達成できるものではありません。独立したデザイナー、スタートアップ、大企業、そして市民団体まで、多様な主体が共通の目標に向かって協働することが必要です。アワードはそのためのハブとして機能し、意味ある変化を生み出す提案を評価しています」。
この審査方針は、単独の分野に閉じない多様な価値観と方法論を受け入れ、異なる立場の人々をつなげることで新たな創造の可能性を生み出している。

トップ10に選出された作品のひとつ、Anakoによる「Emergency Folding Cradle」を展示会場で見つめる来場者。©Seoul Design Foundation
本アワードは毎年、世界各地からデザインの専門家を招いているが、その選定は単に専門性の高さだけで決まるわけではない。求められるのは、技術的な知見に加え、共感力と市民感覚への鋭い感度だ。今年は20カ国以上から32人の専門家が参加し、その中から13人が最終審査員を務めた。顔ぶれには、世界デザイン機構会長のプラディムナ・ビヤス、イタリア・ADIデザインミュージアム館長のアンドレア・カンチェラート、DESIS Network会長でミラノ工科大学名誉教授のエジオ・マンツィーニ、シンガポールデザイン評議会エグゼクティブディレクターのドーン・リム、GKデザイングループ代表取締役社長で日本インダストリアルデザイン協会特別顧問も務める田中一雄らが名を連ねた。予備審査には、名古屋UNESCOデザイン都市機構委員会プログラムディレクターであり、国際デザインセンター理事の江坂恵里子も参加している。
アワードは「メインアワード」と「コンセプトアワード」の2部門で構成される。前者は実際に使える状態にあるプロダクトやプロジェクトを対象とし、後者はモックアップやプロトタイプ、革新的なプランなど、構想段階の提案にフォーカスする。
そして両部門には共通する4つの評価軸がある。
1. 日常的な課題に向き合っているか(Everyday Problems)
2. 創造的な解決策を提示しているか(Creative Solution)
3. 社会的インパクトを持ちうるか(Social Impact)
4. 未来へのビジョンを備えているか(Vision for the Future)
さらにコンセプトアワードには、
5. デザインコンセプトの実現可能性(Feasibility of Design Concept)
が加わる。想定されるユーザー体験を踏まえ、コンセプトが現実的な形で具現化しうるかどうかが問われる。

最終審査員は世界で活躍する13人のデザインリーダーによって構成される。©Seoul Design Foundation
ライブ審査と共創のデザインフェスティバル
そしてこのアワードの精神を最もよく体現しているのが、「ライブ審査(Live Judging)」と呼ばれる審査形式だ。一次・二次審査を通過した10組のファイナリストは、公開プレゼンテーションを行う。その様子はオンラインでライブ配信され、世界中から誰でも視聴できる。会場の審査員だけでなく、視聴者もリアルタイム投票を通じて参加できる仕組みで、専門的な評価と市民の視点が交差するダイナミックな場となっている。
こうしてデザインは、専門家だけの領域に閉じた「審査の対象」から、「市民と価値を共有する『フェスティバル』」へと姿を変える。多様な立場の人々が参加することで、持続可能な都市文化を下支えする、新しい「共創の場」が生まれていると言えるだろう。
今回のアワードには、74カ国から941件の応募が寄せられた。第6回となるソウルデザインアワード 2025の最終審査と授賞式、そしてサステナブルデザイン国際会議は、10月24日に東大門デザインプラザで開催された。

ライブプレゼンテーションでは、世界中のデザイン愛好家が同時参加できるリアルタイム投票システムが導入された。©Seoul Design Foundation
社会的な挑戦に応える受賞作
受賞プロジェクトはいずれも、気候危機、紛争、災害後の復興、人権、廃棄物管理といった、世界的に喫緊の課題に真正面から向き合っている。ローカルな文脈が審査にどう影響するかという問いに、チャ・カンフィは次のように答える。
「私たちは、それぞれの地域が持つ社会的背景や文化的な固有性をとても大切にしています。評価の軸となるのは、その土地ならではの文脈に根ざしながら、どれだけ真摯なインパクトを生み出しているかという点です。私たちがめざしているのは、大陸をまたいで展開されるこうした取り組みを“橋渡し”すること。多様な問題解決のアプローチが広く共有されるようにすることです。結局のところ、“インクルーシブであること”がこのアワードの原則であり、世界のデザイン議論を豊かにしていく大きな力だと信じています」。
このあとに続くのは、グランプリ受賞作とベスト・オブ・ベストとして選ばれた9つのメインアワード受賞プロジェクトの紹介である。

アワード創設時から深く関わってきたエジオ・マンツィーニ(左)と、今年の審査委員長プラディムナ・ビヤス(右)。©Seoul Design Foundation
Jaza Energy Hubs:エネルギーの公平性をめざすシステムデザイン
今年グランプリに選ばれたのは、ナイジェリアで展開されている「Jaza Energy Hubs」。モジュール式のソーラー充電ステーションと、交換式バッテリーのレンタルシステムを組み合わせた、循環型のエネルギーエコシステムだ。Nonfiction Design共同設立者でクリエイティブディレクターのマーディス・バグリーは、自身のプレゼンテーションのなかでこう述べている。
「ナイジェリアでの18か月の滞在を通じて、深刻な電力不足を何度も経験しました。停電が時に命に関わる事態であることを、身をもって知ることになったのです。300人以上の住民に話を聞くうちに、地域によっては電力という資源が金と同じくらい貴重と受け止められていることを理解しました」。
バグリーによれば、このプロジェクトの目的は単に電力を供給することではない。コミュニティの人びとが自らの未来を切り拓くための、ローカルな経済的自立の道筋をデザインすることにある。ステーションはリサイクル素材で構成され、基本的な工具さえあれば1日で組み立てることができる。設置直後から太陽光エネルギーを活用できるため、立ち上がりが早いのも利点だ。ユーザーは60Ahから180Ahまでの交換式バッテリーパックをハブからレンタルし、家庭の照明や充電など、日常生活に必要な電力をまかなうことで生活の質を大きく向上させている。
現在、ナイジェリア全土で500を超えるハブが稼働しており、「Jaza Stars」と呼ばれる訓練を受けた女性たちによって運営されている。
審査員のエジオ・マンツィーニは、このプロジェクトを次のように評する。
「Jaza Energy Hubsは、体系的なプロセスを通じて構築された“社会進歩のためのデザイン”の象徴です。社会をつなぎ、変化を駆動させる可能性を示しているだけでなく、苛酷な環境条件への丁寧な配慮と、優れた造形性を高いレベルで両立させている点も注目に値します」。

ナイジェリアの伝統的なテキスタイル模様から着想を得たバッテリーデザイン。©Nonfiction Design

運営を担う女性たち「Jaza Stars」。プロジェクト全体が女性の手によってマネジメントされている。©Nonfiction Design

工具をほとんど必要とせず、短時間で組み立て可能な構造。内部は風が通り抜ける開放的な空間で、屋上のソーラーパネルが電力を供給する。©Nonfiction Design
LADIS LAmp DISinfection:直感的な操作で「水の安全」をデザインする
トップ10に選出され、メインアワードのひとつとして高く評価された「LADIS LAmp DISinfection」は、デザインが人の命と尊厳を守りうることを具体的に示したプロジェクトだ。
「いつでも、どこでも安全な水を」というシンプルな使命のもと開発されたこの世界初のキャップ型UV殺菌装置は、ペットボトルのキャップを付け替え、ボタンを押すだけで使える。3分間の照射で99.9%の細菌を除去でき、15,000時間という長寿命により、ほぼ半永久的な実用性を備える。
デザイナーであり、社会的ミッションを掲げる企業であるtABのCEOでもあるオ・ファンジョンは、同じくデザイナーであり哲学者のキム・ジャンセングとともに、プロジェクトの背景をプレゼンした。オはアワードへの応募理由について、こう振り返る。
「韓国でもっとも権威のあるアワードで、自分の力がどこまで通用するのか試してみたかった。そして、国際的なプロフィールも高めたいと考えました」。
さらに、自身のデザイン観が変わるきっかけについてこう述べる。
「大学の講義で大きな衝撃を受けたことが転機でした。それ以降、表面的な美しさや贅沢さよりも、問題解決を最優先に据えた“ソリューション志向のデザイン”に軸足を移すことを決めたのです。その後、赤道直下の水不足地域で、人々が太陽光で水を殺菌している様子を見て、強く心を動かされました」。

ライブプレゼンテーションで「LADIS LAmp DISinfection」を紹介するキム・ジャンセング教授。©Seoul Design Foundation
リサーチの過程で、オはウガンダで暮らした経験を持つキムに相談し、現地の生活実態に即した助言を得た。そこから着想を得て、広く再利用されているペットボトルに合わせ、ねじ込み式構造のデザインに行き着いた。
具体的な成果も出ている。ラオスのある農村では、導入から3か月で水関連の感染症の発生が少なくとも58%減少したという。装置の活用範囲は広がり、戦後復興に取り組むウクライナの医療機関などにも展開されつつある。
同時にtABは、「Spring Tap」や「Plop Tap」といった携帯型浄水デバイスも開発している。アフリカ向けに調整されたモデルでは、骨炭と紙を用いたマイクロフィルターでヒ素やフッ素を除去。安全な水への普遍的なアクセスを実現しながら、地域の雇用を創出し、フィルター交換やサブスクリプションモデルと結びついたビジネスとしても成立させている。
この取り組みは今後、防災、ヘルスケア、アウトドア分野へとさらに広がっていく見込みだ。

PETボトル内部の水を直接殺菌し、安全な飲料水へのアクセスを確保する。©LADIS LAmp DISinfection

有害な微生物を除去するUV-C波長を用いたキャップ型UV殺菌装置。©LADIS LAmp DISinfection
Golden Feathers:廃棄フェザーから、新たな天然繊維を生み出す
インドのジャイプルを拠点とするGolden Feathersの創設者でディレクターのラデシュ・アグラハリは、オンライン参加でプロジェクトの成果を報告した。彼らが開発したのは、食肉処理によって生まれる膨大な鶏の羽根の廃棄物をアップサイクルし、「世界で6番目の天然繊維」とも呼べる新たな素材へと変換する技術である。13年にわたる研究の末に生まれたこの繊維は、従来の素材と比べ最大10倍の保温性と耐久性を備え、テキスタイルだけでなく紙としても加工できる。合成繊維や木材の代替素材としても期待される。
生産は、伝統的な技法とサステナブルなプロセスを組み合わせた、分散型・クラフトベースのモデルで行われている。
アグラハリは、経済面での革新性にも触れる。
「既存の天然繊維や化学繊維が1,000〜5,000インドルピーのコストを要するのに対し、この羽根から再生された繊維は、1キログラムあたり約5ルピーで生産できます」。
Golden Feathersはこれまでに2,000人以上の先住民女性に安定した生計の手段を提供し、現地の平均賃金の最大20倍に相当する収入を得ている半熟練労働者を375人以上育成してきた。

チャルカ(糸車)を用いて羽根ウールから糸を紡ぐ先住民女性の職人たち。インドに受け継がれる手仕事の技が、新たな素材の生産に生かされている。©Golden Feathers
審査員のアンドレア・カンチェラートは、このプロジェクトを高く評価する。
「リサーチはデザインの土台です。その重要性は、今ほど高まったことはないでしょう。素材に焦点を当て、ひとつひとつの要素を丹念に検証する姿勢が不可欠です。
プロダクトの価値は、消費されたあとにも残り続けるべきです。そういう意味で、このプロジェクトは“ノーベル賞に値する”と言っても過言ではないと思います」。
審査委員長であり、インドにおけるデザイン教育・振興の分野で厚い信頼を集めるプラディムナ・ビヤスも、こう付け加える。
「コミュニティの現実的な課題、地球規模の資源、地域固有の文脈──こうしたテーマに真剣に向き合わなければならない今、価値を中心に据えた説得力あるアイデアを持っているということ自体が、すでにブレイクスルーの出発点になりえます」。

地元の精肉店から集められた鶏の羽根は、27段階の自然な殺菌プロセスを経て、熟練した女性職人によって用途別に選別される。©Golden Feathers

「ローカルな課題に取り組むことこそ、真にグローバルな共感へとつながる最も正直な道だ」と語るプラディムナ・ビヤス。©Seoul Design Foundation
「Sustainable Daily Life(持続可能な日常)」という大きなテーマのもとで、これほど多様な事例をどうバランスよく評価しているのか──そんな問いに対して、ビヤスは次のように答える。
「私たちの役割は、デザインが向き合うべき複雑な社会課題について、はっきりとした方向性を示すことです。ローカルな問題にしっかり目を向けることが欠かせません。そこにこそ、世界レベルのインパクトを生む“本物の出発点”があるからです。こうした多様な応募作を統合的かつ公平に評価できるのは、全体を俯瞰し、システムとして捉える姿勢にコミットしているからだと思います」。
応募作が本当に持続可能な社会的・生態学的価値を生み出しうるかどうか──その見極めの基準について、田中一雄は「広い意味でのデザイン観と実装力」というふたつのキーワードを挙げる。
「サステナブルデザインを、環境保全だけの狭い枠に閉じ込めるべきではありません。社会・経済・人権といった側面も含めた、より広い概念として捉える必要があります。
そういう視点に立てば、サービスデザインとコンセプトデザインの重要性を切り離して考えることはできないでしょう」。
そのうえで、最終的な判断基準は「それが“リアルなプロジェクト”になり得るかどうか」だと続ける。意味やインスピレーションを提示するだけでなく、現場で具体的な結果を生み出せるかどうか──田中はこの「実行の忠実度」を重視しているのだ。この視点が、プロジェクトの現実世界における有効性と妥当性を測る物差しとなる。

「真に優れたデザインとは、社会的価値を全体として統合し、現実の場で効果を発揮することのできるものだ」と語る田中一雄。©Seoul Design Foundation
ローカルな社会課題を、越境するテーマへ
残る7つのプロジェクトも、同様に豊かな広がりを見せている。
designRESERVEによる「Desert Ark」は、中国・内モンゴル自治区アラシャ左旗のテンゲル砂漠に建てられた、中国初の3Dコンクリートプリント建築。荒廃した砂漠の生態系を再生すると同時に、これからの建築の可能性を実験する場ともなっている。

砂漠にしなやかな曲線を描く「Desert Ark」の構造体は、最大風速34メートルにも耐える強度を備える。©designRESERVE
オーストラリアのRK Collectiveが2023年に始動させた「The Crafted Liberation」は、素材変換を通じて社会的メッセージを持たせたプロジェクトだ。テヘラン、アイントホーフェン、ジャカルタ、エルムフルトなど複数の都市から寄せられた不要なスカーフを、リサイクルプラスチックとともに繊維複合材へと再構成し、スタジアムの座席に用いている。女性たちが寄せたスカーフは、抑圧への静かな抵抗と、連帯の象徴として新たな姿で公共空間に現れる。

不要なスカーフからスタジアムのシートへ──「Crafted Liberation」。©Debbie Gallulo
Hidden-domain studio(台湾)の「The Borrowing Project」は、仮設建築を“借りて使い、返して循環させる”仕組みへと再構築する提案だ。短期間のイベントなどで使い捨てられる構造物の問題を、「所有」ではなく「責任ある利用」という観点から捉え直している。

「サステナビリティのその先へ」をテーマに開催された台湾最大の学生デザイン展「YODEX 2024」で展示された「The Borrowing Project」。©Hidden-domain studio
そのほかにも、イタリアのソーシャルデザイングループAnakoによる乳児用折りたたみクレードル「Emergency Folding Cradle」、デンマークのDaydreaming Objectsによる、再利用された照明部材と自然由来ワックスを組み合わせた「Soft Solids Lighting」、メキシコのEstudio MMXが手がける、放置された都市空間を地域文化と芸術の拠点へと再生する「The City of Indigenous Arts」、フィンランドのSuomi/Koivisto Architectsによる、人間と自然の共生をめざした「Alusta Pavilion for Multispecies Encounters」などが名を連ねる。
これらのプロジェクトは、人と社会、そして環境が健全に共存する未来を思い描き、その実現に向けて一歩を踏み出した実践でもある。同時に、それを可能にしているクリエイターたちの探究心と責任感に対する、ひとつの敬意の表明でもあるだろう。
次回のソウルデザインアワードは2026年に開催予定だ。国境や分野を越えたネットワークとして、デザインが地球規模の課題にどう向き合い、どのような形で“行動する主体”となりうるのか。その問いに対する新たな応答が、再びソウルに集まることになる。![]()











