TAKT
サステナビリティを実践し、伝統を更新する

これまでの家具のデザイン、製造方法、販売の仕方といったあらゆる要素を見直し、今日的なデンマーク家具を追求するブランド、それがタクト(TAKT)だ。創業してわずか7年目ながら、家具のサステナビリティにおいて、すでに革新的な存在として認知されている。今夏完成した新しいショールームで話を聞いた。

タクトの最初のプロダクトである「クロスチェア」。ピアソン・ロイドがデンマークデザインの伝統に深い敬意を払って、デザインしたもの。どの角度から見ても美しく、ディテールにもこだわりが感じられる。6脚までスタッキングが可能。

EUエコラベルを初めて全製品に

サステナビリティという言葉なんて、なくなればいいと思っています。意識しなくても、当たり前であるべきなんです。語るよりも実践することが大切」と明言するのは、2019年に創業したタクトの共同創業者でありデザインディレクターのニコライ・デ・シア。彼は、デンマーク王立美術アカデミー家具デザイン科で25年間教鞭をとるベテラン教授でもある。 

TAKTとは、デンマーク語で「リズム」そして「精度」や「正しい振る舞い」といった意味を持つ。視覚的にも覚えやすく、形が生み出すリズム、設計の精度、誠実さといったブランドの価値観を反映している。

同社の特徴は、ソファやベンチ、テーブルを含めて、すべてがフラットパック設計という点にある。大半の製品が、組み立てた状態に比べて5分の1から7分の1という小さな体積で出荷できるため、輸送中のCO₂排出量を最小限に抑えるとともに、輸送効率を高めている。また、部品の交換や修繕を前提とした構造を持ち、製品の寿命を最大限に延ばしている。CO₂排出量など環境負荷の可視化、透明性を重視した設計、製造、流通モデルの追求。EUの総合環境認証「EUエコラベル」を全製品に取得したデンマーク初のブランドであり、木材の再植林、化学物質を使わない水性塗料、労働環境、耐久性テストまでを包括的にクリア。家具業界のサステナビリティにおいて、革新的な存在と言える。