コペンハーゲンの家具ブランド「TAKT」
あらゆる工程を再考する家具作りが目標

デンマーク・コペンハーゲンに本拠を置く家具メーカー TAKTは、家具のデザイン、製造、そして販売まで、家具づくりのあらゆる工程を再考することを目指している。革新的で持続可能、透明性があり、なおかつ上質なデザインを提供することが目標だ。

そこで同社がまず掲げるのは、材料が100%エコ認証を受けていること。FSC®認証の森林から材料を調達、部品の交換などによる長寿命設計、リサイクル材を使用した梱包など、サステナビリティへの配慮を徹底。

デザインは、デンマークで受け継がれている機能性、見た目のよさ、多くの人のニーズへの対応がコンセプト。さらに、グローバル市場における大量生産の速度とは対照的にゆっくりとした職人の手仕事を進め、価格設定の公平性や透明性も確保するという。

こうした家具づくりの目標を自らの使命と定めているTAKTは、主にチェアを中心に製品を展開。「Cross Chair」はPearsonLloyd、「Soft Chair」はThomas Bentzen、「Tool Chair」はRasmus Palmgrenと、それぞれ異なるデザイナーを起用している。

▲「Cross Chair」

▲「Soft Chair」

▲「Tool Chair」

同社の信念のひとつは、「家はひとつの感覚である(Home Is A Feeling)」。北欧では冬が長く、家の中で過ごすことが多くなる。そこで、「居心地の良い雰囲気」を意味する「ヒュッゲ(Hygge)」という考えが重要になるのだ。人々が暮らす日常生活の空間を広げ、有意義な瞬間を求めてみんなが集まることで、家具デザインの重要性が際立つのだそうだ。End