主催 | AXISギャラリー |
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協力 | Unifor、ヤマギワ株式会社 他 |
ジャスパー ・モリソン氏と深澤 直人氏のキュレーションによる 「スーパーノ ーマル」展を開催いたします。
目立つことや特別な技巧を凝らしたカッコよさがデザインに求められるいま、国際的に活躍するジャスパー ・モリソンと深澤直人の2人のデザイナーが時同じくして同じテーマについて考 ぇ、「普通」の中にひそむ本質的な魅力を見出そうとします。
「普通を超えるふつう=スーパーノ ーマル」。あまりに普通すぎてデザインを意識させないもの が、じつは手放せなかったり、愛着を感じさせたり、存在感を持ったりします。ものには、そのも のが収まるべきふさわしいかたちがあり、そこからスーパーノ ーマルは生まれるのです。 〈道具と使い手の最低限の合意がノ ーマルを成している。ノ ーマルは長い間に人間によって抽出されたエッセンスが凝固したものということもできるし、よけいなものが削り取られて風化した、生活の中で残ってきた必然の姿でもある。そこにデザインはなく、むしろだささがにじみ出ていながら生活の中で淘汰されなかったという事実に、悲しい程の魅力がこもっていた。
ー深澤直人〉
〈スーパーノ ーマルなものとは、毎日使うものを絶え間なく進化させてきた営みの成果であり、形態の歴史を打ち壊そうなどという試みではない。むしろ、ものの世界でその収まるべきふさわしい場所を知り、その歴史を集約しようと努めることである。スーパーノ ー マルは「普通」を意識的に代替しようとするもので、時間と理解を要するだろうが、毎日の生活に根づいてゆくはずだ。 ージャスパー ・モリソン〉
受け手は、新しさをデザインに求めます。普通をデザインするということは、その期待を裏切る行為です。しかし、そこには人々が慣れ親しんだ心地よさやほっとできる何かが潜んでいるの です。 真の意味でのグッドデザインとは何でしょうか? 「スーパーノ ー マル」は、これからのデザインを考える上で、重要なキー ワ ードになるでしょう。