「プレファブコート <br/>─人を包むデザイン─」

協力展

「プレファブコート 
─人を包むデザイン─」

開催期間2005年10月25日(火)〜2005年11月06日(日)
時間11:00〜19:00(最終日は17:00まで)
会場AXISギャラリー
参加費無料
主催プレファブコート展実行委員会
協力アクシスギャラリー、エプソン販売株式会社、セイコーエプソン株式会社、株式会社東神、東レ株式会社、日本テディ・ベアー協会、株式会社廣瀬商会
企画眞田岳彦(衣服造形家・デザイナー)
特別協力信原幸弘(哲学者、東京大学授)、小倉文子(女子美術大学教授)、立石洋三(東レ株式会社)、八十島博明(グラフィックデザイン)、佐野恵子(アクシスギャラリーキュレーター)

アクシスギャラリーでは、人間の心理とデザインの関係に焦点をあてた、眞田岳彦(衣服造形家・デザイナー)による展覧会を開催いたします。  

本展では「震災などの自然災害後に起こる“心の痛みや傷つき”(PTSD)」の緩和を目的とした「プレファブコート」(prefab coat=組み立て式コート)を展示します。これは、コートとして着用できる他、テントや囲い、タープなど緊急時に人間が必要とする最低限の衣住機能を持つものです。プレファブコートは、1999年に眞田が、「社会を形成するものは、個としての私たちであり、私たち身体の内にある”心”である」と考え、「 環境と心 」 をテーマに、6年間にわたるシリーズ作品へと展開してきました。今回の製品化を目的とした開発にあたっては、現代日本の第一線で活躍する研究者、大学研究機関、繊維企業などの専門知識・技術を取り入れ、プロダクトとして発表するに至りました。特に機能面では、東レ社がプレファブコートのために開発した、従来にない高レベルの引き裂き強度を有するナイロン新素材をはじめ、長時間光り続ける蓄光特殊機能繊維、消臭特殊機能繊維等の日本の最先端テキスタイルを使用しています。

会期中、哲学とデザインのワークショップやレクチャーの開催も予定されています。

*PTSD=心的外傷後ストレス障害=Post traumatic stress disorder

 

 

 

 

トラウマ被害者の生活ストレスと衣服に対する助言金吉春(精神医学者。国立精神・神経センター部長)
震災時の行動についての意見大島伊一、阿部恭平、庭山広和、大津善彦(新潟県十日町市)