2000ワット社会に向かうチューリッヒ

チューリッヒ観光局とスイス政府観光局によるプレスミーティングで、来日したチューリッヒ観光局局長、フランク・ブーマン氏が「サスティナビリティな都市発展」と題したプレゼンテーションを行いました。

この6月に起工式が行われた、総面積78,000平方メートルという、チューリッヒ中央駅前の新地区 「Europaallee」の開発や、チューリッヒ国際空港の改装とその周辺整備など、いくつものプロジェクトが進行中というチューリッヒ。

現在同市議会は、「持続可能な都市 2000ワット社会を目指して」というテーマで、長期的な視点に基づくエネルギー、環境に関する政策指針の策定を進めています。これは一人あたりの年間平均エネルギー消費量を現在の6000ワットから3分の1の2000ワットにしようというもの。このためには、CO2排出量を現在の9分の1に削減するとともに、最低でも75パーセントのエネルギーを再生可能資源から得なければならず、ひじょうに高い目標です。現在はチューリッヒ工科大学をはじめ各機関や企業との検討が進められています。

「世界で最も住みやすい都市」「世界で最高の旅行先」といった調査では、常に上位にランキングされるチューリッヒ。同市のサスティナビリティへの取り組みに今後も注目したいと思います。

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