【開催終了】幕張メッセで開催中、CEATEC JAPAN 2009

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6日(火)からスタートしたCEATECに行ってきました。環境・省エネ関連の新技術や3次元立体映像テレビなどに注目が集まっているということですが、それ以外にも興味深い展示は少なくありません。

家電メーカー各社がいっせいに展示を行った「立体テレビ」には、その映像を一目見ようと、長蛇の列ができていました。「待ち時間は○○分で〜す」といった案内を聞いてこちらの“体験”はあきらめ、別のブースへ向かいます。

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訪れたのは、NTTドコモのブース。ここで目を引いたのが「眼で操作できるイヤホン」です。機器に触れずに操作ができるジェスチャー型インターフェース技術の一種で、眼が動く際に発する微弱な電気信号を電極が内蔵されたイヤホンが読み取り、機器に指令を送るのだそうです。説明員としてブースに立っていたのは、以前に取材でお世話になったNTTドコモ 先端技術研究グループの福本雅朗主任研究員(写真右)。ハンズフリーに関するさまざまな技術開発に日々取り組まれています。

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ドコモのブースでは、間伐材を使ったケータイの試作品も展示されていました。持ってみると、フェイクとの違いは歴然。リアルウッドの質感はやはりいいなと実感できます。オリンパスが持つ木材の圧縮成形加工技術を採用し、強度・耐久性・防水性・防虫性・防カビ性を飛躍的に高めることで誕生した“森にやさしいケータイ”には、林野庁の関係者が熱い眼差しを送っていました。

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ソニーにブースでは、事前にニュースでチェックしていた極薄VAIO Xシリーズの確認を。厚さ14mmを薄いと感じるかどうかは、見る人次第かもしれません。次世代ディスプレイとして注目されている有機ELを採用した曲がるVAIOやウォークマン、電子書籍ビューワーのコンセプトモデルの展示もあります。0.2mm厚というディスプレイの試作機を見ていると、厚さ10mm、いや5mmを切るVAIOの誕生もそれほど遠くないのかもしれません。

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富士通は、先頃発表した「FUJITSU モバイルフォンデザインアワード2009」の入賞作品を一堂に展示。ブースもオリジナルでしつらえていましたが、熱心に見入ったのは電子ペーパーを利用したカードホルダーです。医療機関での利用を想定し、ICカードタイプの診察券を差し込むと、電子カルテシステムと連動した受付が可能になるとか。また、通信エリア内であれば、どこにいても呼び出しや待ち人数などの案内をしてくれるので、延々と待たされることへの精神的ストレス解消にも役立ちそう。

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人が運転できる磁気浮上式リニアモーターカーのデモもありました。タイコスエレクトロニクスのブース。乗っている女性が緊張した面持ちでスタートを待ちます。全国の高速道路網にこのシステムが採用されれば、大阪や九州にもあっという間で到着できそうです。

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ヤマハのブースでは、本誌133号で紹介した電子ピアノのコンセプトモデル「Key between People」が置かれており、このモデルのコンセプトにあったように、ピアノの周りに多くの人が集っていました。話題の「セカイカメラ」とのコレボレーションも見ることができます。

CEATECの会期は、今週土曜日までです。