「ほしいも学校」活動中

AXIS誌140号の特集「プロジェクト・レポート」やこのサイトでもお伝えした、佐藤 卓さんと茨城県ひたちなか商工会議所、そしてメーカー、問屋、農家など干し芋関係者の皆さんが進めている「ほしいも学校」。その2回目となるシンポジウムが11月5日、ひたちなか商工会議所で開催されました。

ほしいも学校の目標は、“干し芋の解剖”を通して、自分たちだけでなく広く干し芋を知ってもらうとともに、ひたちなかの干し芋を象徴するような「ほしいも学校」という商品をつくること。

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明治末期に干し芋製造技術が静岡県御前崎地方から茨城に伝わって100年。今ではひたちなかの全国干し芋シェアはなんと9割。

シンポジウムでは、その干し芋の歴史を丹念に調べた、茨城大学地域総合研究所客員研究員の先崎千尋さんの報告をはじめ、ほしいも学校の進捗状況についてのプレゼンテーション、参加者によるパネルディスカッションが行われました。

調査・研究、ディスカッションを進めるなかで、商品としての「ほしいも学校」のイメージ(プロトタイプ)も、140号の紹介時点から下記のように進化を遂げています。

左は干し芋の解剖結果を記した冊子『ほしいも学校物語』。写イラストレーター、寄藤文平さんによる「ほしいも博士(仮)」も加わりました。

▲上の写真の左は干し芋の解剖結果を記した冊子『ほしいも学校物語』。写真ではちょっと見えにくいですが、イラストレーター、寄藤文平さんによるキャラクター「ほしいも博士(仮)」も加わりました。今後はコピーライター、日暮真三さんがほしいも学校の校歌をつくるとのこと。ほしいも学校はますますパワーアップしていきます。

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上の2点の写真は、5個入りと1個入りのパッケージ。干し芋がどういった状況で食べられるのか、さらには粘着質のある干し芋が食べやすいパッケージとはどういったものなのかなどが検討されています。

▲5個入りと1個入りのパッケージ。干し芋がどういった状況で食べられるのか、さらには粘着質のある干し芋が食べやすいパッケージとはどういったものなのかなどが検討されています。

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シンプルであるがゆえに存在感を放つパッケージ。

▲シンプルであるがゆえに存在感を放つパッケージ。

現在は芋の収穫最盛期で、また今年も干し芋のおいしい季節がやってきます。上記の商品イメージもまだプロセスの途中のもので、「ほしいも学校」の活動もまだまだ続きます。次のレポートにご期待ください。