新刊案内
『村野藤吾建築案内』『いのちを守るデザイン』

murano
『村野藤吾建築案内』
村野藤吾研究会 編 (TOTO出版 2,100円)
クラシックからモダニズム、さらには和風まで、世界中のあらゆる建築様式を柔軟に取り込み、独特の世界観を構築した偉才、村野藤吾。彼の没後25周年にあわせて、主要135作品を「美術館」「店舗・百貨店」など用途別13タイプに分類して掲載。現存作品は撮りおろし写真で紹介し、村野建築の新たな魅力を引き出している。巻末には、現在見学可能な81作品についてのマップあり。 150×252mm 344ページ。

以下、目次より。

●序文——サムシング・ニュー 菊竹清訓
●21世紀に村野藤吾が蘇るーーその歴史的な意味を探る 長谷川 堯
●作品「教会・修道院・寺院」「美術館」「ホテル・迎賓館」「料亭・旅館・茶室」「銀行」「店舗・百貨店」「劇場・ホール・公会堂」「会館」「庁舎・公共建築」「大学・高校」「事務所」「住宅」「その他」
●コラム 佐藤健治、石原李夫、安達英俊 など

『いのちを守るデザイン』
FOMS 編著(遊子館 2,940円) 

さまざまな事例を“コミュニケーションデザイン”という視点から紹介する「コミュニケーションデザイン」シリーズ全5巻の第1弾。病気や危険・災害から命を守り、安心・安全を確かなものにするためにデザインができることは何かを多様な事例を通して語っていく。263×191mm 112ページ。

事例からいくつか抜粋すると、「国境なき医師団」キャンペーンポスター、対面抱っこの愛育デザイン、夢を託す森の幼稚園、次世代へ伝える料理、新しい頸椎装具の提案、スニーカーのような車椅子、安全標識の国際標準化、森林セラピー効果の環境デザインなど多数。

全5巻の内容は次のとおり。
1 いのちを守るデザイン
2 共生のデザイン
3 多様性のデザイン
4 地球市民のデザイン
5 目で見ることばのデザイン