新刊案内
『ISAMU NOGUCHI イサム・ノグチ庭園美術館』


『ISAMU NOGUCHI イサム・ノグチ庭園美術館』
財団法人イサム・ノグチ日本財団 企画・編集/三宅一生 企画・監修/篠山紀信 写真/
佐藤 卓 アートディレクション(美術出版社 5,250円)

香川県・牟礼にあるイサム・ノグチ庭園美術館。その開館10周年を記念して刊行された写真集。この場所はかつて、イサム・ノグチがアトリエを構えた場所だが、「ここは僕が石から勉強した場所。このままの形で遺し、善意と教育のために役立ててほしい」という晩年の言葉どおり、1999年にイサム・ノグチ庭園美術館として公開されるに至った。

本書では、篠山紀信がアトリエ時代の1988年にイサム・ノグチ本人とその作品を撮り下ろしたものに加えて、20年後の2008年に新たに美術館を撮影した写真で構成。20年の歳月を経て、改めて、イサム・ノグチの「芸術はすべて未来への贈り物、他にどんな価値があるのでしょうか」という言葉を実感させてくれる力強い1冊。