書家・紫舟氏の展覧会「龍馬のことば」展が開催中
会場ではwowの手がけた映像作品も

現在、NHKで放映中の大河ドラマ「龍馬伝」。その題字を手がける書家・紫舟(ししゅう)氏の個展が、龍馬の出生地である高知市内の高知市文化プラザかるぽーとにて5月1日(土)まで開催中です。

若手書家として注目を集める紫舟氏。6歳より筆を持ちはじめ、2001年に書家としてデビュー。文字の持つ表現力の可能性を追求したいという信念のもと、金属を使った文字のオブジェ制作や異分野のアーティストのコラボレーションなど、これまでの書の範疇に止まらない活動が国際的にも高い注目を集めています。

そんな書道の若き「求道者」が今回個展を開くにあたり実現したのが、映像表現の拡張を標榜するビジュアルデザインスタジオ、WOWとのコラボレーションです。WOWは会場で流れる映像インスタレーションを担当しています。

展示は、龍馬の手紙から抜粋された言葉のほか、立体オブジェを駆使して表現した書き下ろしの新作を中心に構成。文字をかたどったモービルが落とす影と映像を組み合わせたWOWの作品も含め、新たな感情を注ぎ込まれた文字たちがまるで生き物のように多彩な表情を見せ、訪れた人たちの目を楽しませてくれるはずです。

「型にはまらない」表現や演出は、幕末維新の時代を自由な発想と独自の世界観で駆け抜けた龍馬の生き様に重なるのではないでしょうか。「人に本気で何かを伝えたい届けたいと願うとき、制約や伝統は容易に超えられるのだと知りました。まだ誰も見たことのない全く新しい書の作品展を心ある多くの人の力で生み出すことができました」(紫舟)。

書家紫舟の『龍馬のことば』展
会期:2010年4月13日(火))~5月1日(土)
開館時間:午前9時~午後7時(最終日は16:00まで)
会場高知市化プラザかるぽーと 7階3展示室(高知市田2−1)
入場料:無料
作品:37点(書、映像、立体オブジェ、モビール、音響)
紫舟在廊日:4/26・5/1