詩人 アーサー・ビナード氏
「誰も言葉からは逃げられない」

現在発売中のAXIS 145号の「オピニオン」に登場いただいているは、詩人のアーサー・ビナードさん。来日して20年、今や日本語を駆使して、詩だけでなく、エッセイや絵本、翻訳、ラジオ・パーソナリティなど多方面で活躍中です。

今回インタビューを行ったのは、東京・浜松町の文化放送スタジオ内。木曜日朝の「吉田照美 ソコダイジナトコ」出演後にお話をうかがいました。

常にユーモアに溢れ、柔和な表情のビナードさんですが、その言葉はときに痛烈。「エコはたちが悪いんです。ほとんどの場合、“エコぎな商売”に利用されている」なんてのは序の口。しかし、それが言葉にこだわり続けるビナードさんの真骨頂。まだインタビューをお読みでない方はぜひ。

どんな先端テクノロジーであっても、言葉とのつながりがあって、初めて人間の体内に入るはず。デザイナーもいくらビジュアルを駆使しても、結局は言葉が関わってくる……。技術としての言語表現ではなく、”言葉の根っこ”にこだわるビナードさんの著書もぜひご一読ください。

詩集『釣り上げては』で2001年に中原中也賞を受賞。

2005年には『日本語ぽこりぽこり』で講談社エッセイ賞受賞。

2007年『ここが家だーーベン・シャーンの第五福竜丸』で日本絵本大賞を受賞。

最新の翻訳絵本はボブ・ディラン作の『はじまりの日』

アーサー・ビナード/1967年米国ミシガン生まれ。コルゲート大学で英米文学を学び、来日と同時に日本語で詩作を始める。2001年詩集『釣り上げては』で中原中也賞、05年に『日本語ぽこりぽこり』で講談社エッセイ賞、07年『ここが家だーーベン・シャーンの第五福竜丸』で日本絵本大賞を受賞。詩集に『左右の安全』、絵本に『くうきのかお』など多数。最新の翻訳絵本はボブ・ディラン作の『はじまりの日』。 毎週木曜日には文化放送「吉田照美 ソコダイジナトコ」に出演中。