植物の力を借りて空気を浄化する空気清浄機
「アンドレア」が日本市場に登場

本誌vol.132(2008年4月号)の新製品コーナー「information」で紹介した空気清浄機が、製品名を「アンドレア」に変え、いよいよ10月上旬に日本市場に登場する。

▲手入れは、底にある受け皿に水を注ぐだけ。LEDライトは、日当りの悪いところなどで植物への光を補うとともに、インテリア照明の役割も果たす。

開発したのは、フランスのデザイナーMathieu Lehanneur(マティユー・ルアヌール)と、ハーバード大学教授で科学者であり作家でもあるDavid Edwards(デヴィッド・エドワーズ)。空気清浄機とはいうものの、家電量販店で見るそれとは目的も見た目も大きく異なっている。花粉やウイルス、臭いを取り除くのではなく、植物の力で人体に有害なホルムアルデヒドなどの揮発性有機化合物を浄化するというものだ。

▲「アンドレア」の仕組みを説明するLaboGroup(ラボグループ)代表のJose Sanchez(ホセ・サンチェス)。ラボグループとはル・ラボラトワールのアイデアを製品化する部門。

「アンドレア」は、2007年にパリに創設された「Le Laboratoire(ル・ラボラトワール)」で開発された。このル・ラボラトワールについては、本誌vol.137(2009年2月号)「from the world」コーナーで紹介しているが、アートとサイエンスを融合させた研究所である。

▲本体はホワイトとブラックの2色。製品に植物と土は付いておらず、適したものを植えるだけで良い。

「アンドレア」の内部構造はいたってシンプル。カプセル上部の開口部から空気を取り込み、観葉植物の葉、土のなかのバクテリア、根、湿った空気を化学物質が通ることにより次第に浄化され、背面のファンの付いた開口部から清浄した空気を室内に戻すという仕組みだ。フィルターなどは付いておらず、植物の葉がフィルターの役割を果たす。

▲デザイナーのマティユー・ルアヌールは、ほかに「ロー ドゥ イッセイ」のフレグランスボトルのデザインなども手がけている。

当初、複雑な機構を持った製品だと思っていたが、植物の持つ力を最大限利用することを目的としたシンプルな仕組み。しかし、同じ植物をただ部屋に置くのに比べて10倍の効果をもたらすという。また、「特に効果を発揮する観葉植物として、スパティフィラム、ドラゴンツリー、オリヅルラン、アロエベラ、ポトス、フィスカス属、アイビーなど」と記されているが、土を含め、すでに家にあるもので十分とのこと。

▲MoMAにおける「Design and the Elastic Mind」展(2008年)より。© Marc Domage

昨今のオフィスや住戸は、たくさんの化学物質が使われているうえに気密性も高い。また、空気の循環が滞りやすい部屋や場所はどこにでもあるもの。そんなところで威力を発揮すると同時に、植物をカプセルに収めたフォルムが自然物と人工物の融合を感じさせ、個性的なインテリアとしても目を引きそうだ。


「アンドレア」
サ イ ズ  W31×D32×H41cm
消費電力 35W
価 格  21,000円
発 売 日  10月上旬
発 売 元  シナジートレーディング
問合せ先 Tel: 06-6373-9200