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平田晃久・藤本壮介・中村拓志・吉村靖孝・中山英之 著
『建築家の読書術』

『建築家の読書術』
平田晃久・藤本壮介・中村拓志・吉村靖孝・中山英之 著(TOTO出版 1,680円)

5人の建築家が語る100冊の本。TOTO出版20周年を記念して2010年1月26日〜2月6日に開催された30代の建築家および建築史家による連続レクチャーの講演録。「20冊の本を選び、その本について語る」という企画に、平田晃久、藤本壮介、中村拓志、吉村靖孝、中山英之の5人がチャレンジ。選ばれた計100冊の本のなかには、建築専門書はむしろ少なく、哲学、思想、物理、生物学、文学から漫画まで、あらゆるジャンルの本が含まれている。どの本についてもとても魅力的に語られ、「読んでみたい」という気にさせるだけでなく、それぞれの建築観、あるいは各自が追求している新しい建築の可能性が、自作を語る以上に雄弁に語らている。読書と建築の魅力を改めて引き出す1冊。A5判変型、320ページ。

それぞれが取り上げた本を見ていると;
平田晃久『モンシロチョウの結婚指輪』『記憶術』『建築と断絶』『言葉と物』……
藤本壮介『ガモフ全集』『住宅論』『伝奇集』『夢十夜』……
中村拓志『箱男』「へうげもの』『建築家なしの建築』『知覚の現象学』……
吉村靖孝『さあ横になって食べよう』『木をかこう』『監獄の誕生』『都市の類型額』……
中山英之『チボー家の人々』『コンチキ号漂流記』『無限の造形』『オリエンタリズム』……など。