バウハウスのデザイン理念を受け継ぐドイツの宝飾ブランド
「NIESSING(ニーシング)」。
関西初の旗艦店が、大阪・西心斎橋にオープンしました。

2006年に開業した東京・青山の「ニーシング東京」に次ぐ国内2店舗目の路面店「ニーシング大阪」が、10月末にオープンしました。装飾性を排し、卓越した技術力とバウハウスの流れを汲むシンプルなデザインでもってモダンジュエリーの雄との呼び声が高い名門ジュエラーの製品が一堂に並ぶ店内は、白い壁とドイツの職人の手によるクレイ・ウォールで構成された温かみのあるつくりが特徴です。

▲世界的に展開されている新コンセプトを踏襲した「ニーシング大阪」の内観。デザインは、ドイツのデザイン事務所であるdreiformが手がけています。

ニーシングの歴史、それは1873年にヘルマン・ニーシングがドイツにおいてジュエリー工房を開設したことから始まります。そして、素材と工業技術を探求しながら、バウハウスの思想を受け継ぐ独自のデザイン哲学でもって、100年以上にわたりジュエリーの世界に新しい価値観を提供し続けてきました。新店舗の空間全体に漂う「簡素な美」も、そんなニーシングが製品デザインに見出してきた価値の1つです。

▲ダイヤがまるで宙に浮いたように見える「ザ・ニーシングリング」。その画期的なアイデアは1979年に考案され、81年に発売されました。2011年で発売から30年を迎えるニーシングを代表する逸品。

1981年の発売から30年を迎えようとしている代表作の1つ「ザ・ニーシングリング」が、そのことを雄弁に語ります。指にはめる輪のほんの僅かなすき間にダイヤモンドが挟まるこの製品は、地金のテンションのみで宝石を支えるという画期的な構造を持つことで知られています。継ぎ目や留め具の跡がいっさいない構成ゆえに、あらゆる角度から光を集めてダイヤの輝きを最大限引き出すという利点を有します。さらに、リングが描く優美な曲線と相まって、驚くほど洗練された印象を見る者に与えてくれます。

▲ニーシング大阪で取り扱われている「ザ・ニーシングリング」の30周年記念モデル「エディション30」。円を描いたアームに0.18ctのダイヤがセッティング。内側にはダイヤを使った”30″の数字があしらわれています。

ニーシング大阪では、ウィーンやハンブルグのミュージアムコレクションにも選定されるこの「ザ・ニーシングリング」の30周年記念モデルや、iFデザインアワードなどに輝く新作アイテムにいち早く触れることができます。革新的で息の長い商品を開発することに努力が払われてきたニーシングのジュエリー。そんなアイテムに息づくものづくりの思想や哲学が、この新しい店舗を起点に、さらに多くの人たちの心に刻み込まれていくことになるのではないでしょか。

▲2008年にレッドドット賞を受賞した斬新なデザインのネックレス「Polymer(ポリマール)」。ホワイトポリアミドを、レーザー焼結加工して製作されています。デザインと素材加工の両面から、現代的なアクセサリーのかたちを追求してきたニーシングならではの製品。

NIESSING OSAKA(ニーシング大阪)
住所:大阪府大阪市中央区西心斎橋1-10-40 サンメゾン心斎橋セレブリテ1F
電話:06-6241-2149
営業時間:11時~19時30分(木曜定休)
URLhttp://www.niessing.jp