パリのノール見本市会場で、メゾン・エ・オブジェがスタートしました。

今回の1月展は、日本人クリエイターおよび日本からのエントリーが例年以上に目立っているようです。JETROが運営するジャパンブースや、経済産業省が海外市場開拓を支援する目的で設けた「JAPAN DESIGN+」などがその代表例ですが、海外のディストリビューターやメーカーを通じて、作品が紹介されているケースも少なくありません。

「JAPAN DESIGN+」でプロデューサー役を担った喜多俊之さんは、「kita’s(キタス)」というブースにおいて、美濃や輪島といった伝統工芸産地の職人たちとのコラボレーション作品を披露しています。また、吉岡徳仁さん、nendo、石上純也さんのインスタレーションが、最新のインスピレーション展示として注目度の高いエリザベス・レリッシュのブース「Haute Tension」で、並列に紹介されているのも注目したい点です。



▲ 上から順に、吉岡徳仁さん、nendo、石上純也さんのインスタレーション展示。日本でもこの3組みが揃って紹介されることはまずないと思えるような豪華さ。

もちろん、地元であるフランスのクリエイターたちも負けていません。コンテンポラリーデザインが多数集う「now!」のカルティエ(ゾーン)で大規模な展示を行っているのは、「今年のクリエイター」に選出されたロナン&エルワン・ブルレック。今月27日からボルドーのアルカン・レーヴにて大規模な展覧会が予定されている彼らですが、その前哨戦ともいえる内容は、使い手との新しい関係性を常に提案しつづけるふたりのデザインの足跡を辿る貴重な機会ともいえます。

▲ 「Hall-8B」で行われているロナン&エルワン・ブルレックの展示の様子。

他にも、スターシェフがクリエイターとともに舞台に上がり、クリエイションという共通の情熱をシェアする「パリ・デ・シェフ」など、興味深いイベントが目白押しのメゾン・エ・オブジェ。開催は25日(火)までとなりますので、ぜひ、お見逃しなく!