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川崎和男 著『倉俣史朗のデザイン 夢の形見に』

『倉俣史朗のデザイン 夢の形見に』
川崎和男 著(ミネルヴァ書房 2,520円)

AXIS70号〜90号まで20回にわたって連載した「夢の形見に 倉俣史朗デザイン論」にさらに論察を加えた1冊。著者自身のクラマタへの思いとともに、クラマタデザインが持つ先見性、普遍性、永続性をデザイナーという立場から語っていく。タイトルには倉俣史朗デザイン論とあるものの、実際は倉俣史朗の仕事を凝視し、熟慮することでデザインの本質とは何かを解き明かしていくデザイン論である。

以下、目次より;

1 クピドが放とうとした矢
2 ワイングラスのインジケーター
3 硝子の音色
4 画家とともに
5 アクリルの生涯連鎖
6 変形という観念としての裏切り
7 モンドリアンへのオマージュ
8 脱構築という命題
9 造形された形式
10 輪郭線での記述手法
11 造形元素としての点
12 造形形態学への必然性
13 造形言語の修辞学的手法
14 意味論としてのデザイン
15 遺伝子操作としてのオマージュ
16 時の経過と瞬間
17 リトルネッロ論とエキスパンドメタル
18 アイ・ポイントからのミス・ブランチ
19 ビュー・ポイントからのミス・ブランチ
20 永遠の眠りのために