イタリアファッションブランド
「CoSTUME NATIONAL(コスチューム ナショナル)」の旗艦店が
東京・青山にオープン

今年でブランド創立25周年を迎えたエンニョ・カパサがデザインを手がける「CoSTUME NATIONAL」。「CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex(通称=CNAC)」と名づけられた今回の旗艦店は、まさにそんなアニバーサリーイヤーに華を添えるアクションといえるでしょう。

フラッグシップという名に相応しい空間には、ギャラリーやバーなどを併設。好奇心を掻き立てる多彩な趣向や演出を織り交ぜながら、ブランドのフィロソフィーを余すことなく体感できるこれまでにない魅力を備えます。

現代アートや建築、デザインなどのシンポジウムやレクチャーを定期的に開催するギャラリー「CNAC LAB」では、こけら落としとして「CoSTUME NATIONAL : 25th Years」と題したアーカイブ展がオープンに合わせてスタート(会期は9月30日まで)。セレブリティが着用した十数着の服が現れては消えていく、そんな静かな余韻を漂わせる展示構成は中村竜治さんが担当しています。

▲空間に垂れ下がった1,353本におよぶサテンリボン。その両端の固定位置をずらしながら止めることで、リボンの壁に「懸垂線」という美しいドレープが現れます。

もう1つの注目スペースである「CNAC WALL」は、フランスの現代美術作家であるパトリック・ブランの“垂直庭園”をバックバーに見立てたカフェ&バー。ブランの手がけた緑化壁面は室内と屋外の2面で構成され、彼の作品を鑑賞しながらこだわりのシャンパーニュやワイン、スイーツが楽しめるホットスポットになることでしょう。


▲日本で最大規模となる“垂直庭園”を手がけたパトリック・ブラン。この後、シカゴ、ニューヨークへと移動し、新たなプロジェクトに臨まれるといいます。

ファッションブランドがその旗艦店にアパレル以外の集客要素を併設することは今では当たり前になりつつあります。そうしたなかで、こうしたコンプレックス型の空間が成功するためには、複層的なストーリーの提供とそれを実践するための魅力的なオペレーションが欠かせません。CoSTUME NATIONALの世界観を発信する心地よい緊張感を携えたCNACにも、そうした点で高い期待が寄せられていることでしょう。ファッションクリエイションで見せる先鋭的な展開を期待したいと思います。


CoSTUME NATIONAL Aoyama Complex
住所:港区南青山5-4-30
電話:03-4335-7777
営業時間Aoyama Store(11:00-20:00)
     CNAC LAB(11:00-19:00)
     CNAC WALL(12:00-24:00)