ダグラス・カークランドによるココ・シャネルの写真展が、
東京・銀座にて開催中

ココ・シャネルの知られざる一面を紹介する「『ココ シャネル 1962』ダグラス カークランド写真展」が9月29日まで、東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで開催中です。本展で紹介されるのは、数多くの著名人ポートレートを撮影してきた写真家ダグラス・カークランドがまだ駆け出しだった1962年7月に、3週間にわたる密着取材を行い追ったココ・シャネルの姿。出展された56点を含む作品のネガが最近になってカークランドのもとから偶然発見されたことから、今回、展覧会というかたちで公開される運びとなりました。

当時27歳であったカークランドの写真は、20世紀のフッションに大きな足跡を残し、働く女性の先駆者としてその生き方が常に注目を集めたココ・シャネルの日常生活を写し出します。住まいを構えていたホテル・リッツからカンボン通りのアトリエに徒歩で向かう様子、コレクション発表を控えた仕事場での表情、また過密スケジュールの合間に時折見せるくつろいだ姿など、78歳にあった彼女の知られざる一面を余すことなく伝えます。

劇的ともいえる生涯がたびたび映画や舞台化されてきたココ・シャネルですが、過酷な試練にめげず、強い女性として自立し続けながら、女性のために生活しやすい美しい服づくりを目指してきた姿勢にこそ、真の姿があるといえます。そして、その思いは間違いなく今も脈々と受け継がれ、ブランドのイマジネーションを支えています。「真実を撮ろうと試みた」と当時を振り返ったカークランドの言葉にあるように、この写真展は敬意と親しみを込めて人々から“マドモアゼル”と呼ばれた20世紀のファッションアイコンがどのような人物であったかを知る貴重なドキュメンタリーでもあるのです。

これは、かつて私がどのような人だったか、彼女がどのような人だったか、そして彼女が私の人生にどのような影響を与えたかについての記録です。(ダグラス・カークランドが本展に寄せた言葉より)

「ココ シャネル 1962」ダグラス カークランド写真展
会場シャネル・ネクサス・ホール(東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F)
会期:2011年9月4日(日)〜9月29日(木) 12:00-20:00(会期中無休)
入場料:無料
キュレーション:ジェームス・カヴェロ(ウェストウッドギャラリー、ニューヨーク)
問い合わせ:シャネル・ネクサス・ホール事務局 Tel. 03-3779-4001