「PVCの多様な使用事例/後編」

4月20日(金)から第2回の作品募集が開始される「塩ビものづくりコンテスト PVC Design Award 2012」前回に続いてPVCの多様な使用事例を紹介。

上の写真は、1829年創業という歴史あるベルギーの革製品メーカー、デルボーが同社のハンドバッグブランド「ブリリアント」の50周年を記念して発表したリミテッドバージョン。皮革と職人のワザにこだわり続けてきたメーカーが、高品質のPVCを使用してエレガントなバッグをつくり上げた。身近な素材のPVCだが、使い方次第で、このような高級感を出すことができる。

これはスペイン・ベレス=ルビオの幼稚園のインテリア。デザインはエヴァ・ルクエとアレハンドロ・パスカル。幼児たちが楽しみながら交流し、精神性を深めていけるようにというコンセプトの下、カラフルなPVCの壁紙と床材を使用することで、色彩感溢れる空間を演出した。年齢によって色を割り当て、それに従って教室を色分けするなど、さまざまな工夫がなされている。

これは韓国の建築事務所Mass Studiesがデザインした、オープンパビリオン「jung-ja」。公園内に設置し、“パブリック・リビング・ルーム”のような機能を果たすことを目的としている。スチールの構造体に、屋根には巨大ドームでも使われる半透明のPVCシートを使用。直射日光と雨を遮りつつ、十分な光を採り入れ、明るく快適な空間をつくり上げた。

PVCについての問い合わせは塩ビ工業・環境協会(VEC)まで。第2回の募集要項についても詳細決まり次第、同協会のサイトで発表される予定。

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