巨匠ディーター・ラムスも認める造形エンジニア
シュテファン・ディーツがつくったツリーハウス

現在発売中のAXIS159号のカバーインタビューに登場いただいたシュテファン・ディーツ氏。インタビューでも語られていますが、彼の事務所はミュンヘンの街中とは思えない、森の中のような環境にあります。スタジオでは、学校や幼稚園から帰った子供たちが遊び回っているとか。

Photos by Hanae Komachi

「デザイナーがデザインしたものなんて、子供たちのファンタジーには必要ない」と語るディーツ氏。自らおもちゃなどをつくることはないそうですが、唯一子供たちのためにデザイン(?)したのが、上の写真にあるツリーハウス。「幼児のころから高感度なものを与えて、より良い情操教育を……」などという意見もありますが、そんな大人の勝手な押し付けではなく、子供たちが好きなように感じて、好きなように考え、好きなように遊べばいい。そこから自然と学んでいくはず、ということでしょうか。今度は彼の教育論について聞いてみたいと思います。