台湾クリエイティブ産業界の今がわかる 「FRESH TAIWAN」
in 香港ビジネス・オブ・デザインウィーク

台湾文化部の指導の下、台湾デザインセンターによって2012年にスタートした「FRESH TAIWAN─See the Difference」現在の台湾のクリエイティブ産業界を代表する若手ブランドを選定し、その製品を展示するという展覧会企画で、7月に東京で開催された「DESIGN TOKYO」を皮切りに、パリ、ロンドン、上海、青島を巡回。12月頭に開催された香港ビジネス・オブ・デザイン・ウィーク(BODW)では、同時開催の「Inno Design Tech EXPO」で展示し、数多くの来場者を集め、台湾デザインの実力を世アピールしていた。その中から、ここでは3つのLED照明ブランドを紹介する。

▲QisDESIGN「BE Light」

QisDESIGNは台湾を代表するBenQ Groupの一員で、2009年の設立。家庭用LED照明の分野で新しいコンセプトを発信し続けてきた。LEDデスクランプの「BE Light」は完全に折り畳んだ状態からさまざまな角度に立ち上がっていくというもの。2012年のiFデザイン賞を獲得している。

▲QisDESIGN「Piano Light」

「Piano Light」はピアノの鍵盤を軽くたたくように個々の照明部分に触れると、それだけを点けたり消したりでき、さまざまな光のコンビネーションが可能となる。これはレッドドットデザイン賞とグッドデザイン賞を獲得している。

▲Crosscarf「Traveller LED Lamp」

Crosscarfはハートウォーミング、パッション、エコフレンドリーをコンセプトに、機能だけではないユニークなデザインで、アンチグレアな(ギラギラしていない・まぶしくない)反射式LED製品を発表し続けているブランド。一見花瓶か何かに見える「Traveller LED Lamp」は、上部の蓋の角度を調整することで、光の投射位置を変えることができ、読書に最適な光をつくり出す。

▲Wellypower「Gestal 7」

Wellypowerは1994年に設立され、昨今CCFL(冷陰極蛍光ランプ)製造では世界のトップ4に入るブランドで、2006年よりLED部門をスタートさせデザインに力を入れてきた。デスクランプ「Gestal 7」では、安定感とエレガントさを追求、照明としてだけでなく、1つのアート作品としての存在感を目指したという。

上記以外にも、FRESH TAIWANでは、OEMを中心とする世界の工場として培われた高い技術力を背景に、若いブランドがデザインとともに、既成概念にとらわれないユニークな挑戦を続けている。今後も台湾オリジナルのブランドから眼が離せない。

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