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内藤廣 著『内藤廣の頭と手』

『内藤廣の頭と手』
内藤 廣 著(彰国社 1,680円)

建築家・内藤 廣が独立してから現在に至るまで、そのときどきの考えを整理するために描いた「ダイアグラム(図像)」とその思考方法が本書のテーマ。「もやもやとして理解できてはいない事柄、直感でしかとらえていないものなどを、ダイアグラムに描いてみる。描くなかではっきりさせていく。ともかく必死になって描いてみる。(中略)ダイアグラムを描くことは、自分探しの迷宮に足を踏み入れることであり、世界と自分との関係を構築する公開でもある」。エピローグでのこの言葉のとおり、彼の思考が建築として形を与えられる前の、その基礎となる“思考の骨格”とでも呼べるものが披瀝されており、建築以外の読者にも参考になる一冊。223ページ。

以下、目次より;

二匹の魔物
生と死・人間と自然
なんでも手帳
赤と白
紋様
突然オハカ論
固体・液体・気体
神とカミ
WAVE
西東北内陸地域
建築と生命とエントロピーと
海博集落スケッチ
構造ダイアグラム
構造・設備・意匠
図面イメージ
グールド、そしてピアソラ
CD-ROMの中の時間
建築スタイル
三つのゾーニング
建築・都市・土木
教えること
WTC
ネットワーク
豊洲グリッド
手の復権
加賀の自画像
プレゼンテーション
グッドデザイン賞
住宅について
ArchitectureとDesign
三つの広場
二五六七三ドット
3・11モデル
セミ・ラチスとツリー
志と金