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隈研吾 著『小さな建築』

『小さな建築』
隈 研吾 著(岩波新書 756円)

強く合理的で大きなシステムは、大災害の前にもろくも崩れ去る。大きなものに依存する受動的存在ではなく、小さく自立した能動的な存在として、「小さな建築」は人間を世界とつなげる。小さな単位を「積む」、大地に「もたれかかる」、ゆるやかに「織る」、空間を「ふくらます」。震災後、建築をゼロから問い直し、斬新な発想から建築の根源に迫る。

以下、目次より;

積む 小さな単位/水のレンガ/小さな住宅/流れ、自立する建築

もたれかかる 強い大地にもたれかかる/生物的建築―アルミと石の「もたれかけ」/蜂の秘密

織る 木を織る―「千鳥」のミュージアム/ 雲のような建築―タイルを織る/カサ・ペル・トゥッティ

ふくらます フランクフルトのふくらむ茶室/ 空間を回転し、開く