AXIS 166号の特集は
「デザインで進む医療」

現在発売中のAXIS 166号の特集は「デザインで進む医療」。

産業として今後大きな進展が期待されている医療分野。そこでデザインが果たす役割もますます大きくなることは間違いないありません。病院という建物からスペース、運営システム、検査や手術のための器具や精密機器、マテリアル、さらには機能の回復・向上のための器機など、見渡せば、デザインが関わるべきモノやコトは山ほどあるはず。しかも、単なる改良型のデザインではなく、新たなビジョンとコンセプトを提供できるものも少なくない。デザインで医療をどこまで発展させることができるのか。さまざまな事例とともに探っていきます。

ここでは特集内の事例をご紹介します。また電子出版のZINIOでは、こちらから記事をご覧いただけます。

「人体を知り、現場を知り、ビジョンを示す」
名古屋市立大学大学院 芸術工学研究科 國本桂史教授 インタビュー

名古屋市立大学大学院芸術工学研究科の國本桂史先端デザイン研究室では、同大学医学部との連携により数々の新しい医療機器を発案している。医療現場との強力なタッグなくして、デザインは実現しない。日々、どのようなアプローチで取り組んでいるのか、國本桂史氏を研究室に訪ねた。

医療における触覚とロボティクス
スタンフォード大学「チャーム・ラボ」

スタンフォード大学には「チャーム・ラボ」と名付けられた研究室がある。「医療における触覚とロボティクスの共同研究室(Collaborative Haptics and Robotics in Medicine)」の略で、ロボットなどの先端テクノロジーにおいて「触覚」が果たす重要な役割を認識し、それを医療の現場で実際に使えるものとして開発している場所だ。

地方再開発にもつながる可能性
走る診療室のプロトタイプ「ローリング・クリニック」

開業医のいない村にドクターがクルマを走らせ診療所がやって来る。そんなドイツ初のパイロットプロジェクト「ローリング・クリニック」が去る8月にニーダーザクセン州のヴォルフェンビュッテル地方でスタートした。

先端テクノロジーがつくる「未来の病院」
エル・カミーノ・ホスピタルとUCLAメディカルセンター

手術ロボットに運搬ロボット、自動血液検査、リモートプレゼンス・ロボット、手のひら認識技術による来院受付、音声コミュニケーション・システム……。こうした先端テクノロジーが病院を変えている。シリコンバレーとロサンゼルスの例をレポートしよう。

医療現場の課題をインターフェースの視点から解決する
「リープモーション・コントローラー」

指先や手のひら、手首の動きによって機器やソフトウェアを操るジェスチャー・インターフェース。長らく近未来のビジョンのように思われてきたこの技術が、「リープモーション・コントローラー」の登場によって、医療現場を変えようとしている。自閉症児の教育をはじめ、獣医科、歯科手術で活用されはじめた。

バイオニックマンからサメの出産まで
人造人間や身体改造を考えるデザイナーたち

「600万ドルの男」や「バイオニック・ジェニー」は、70年代の米国のテレビドラマ。事故に遭った主人公たちが、最新技術を駆使した義手や義足をフルに活用し、悪党たちをやっつけるという物語だった。近年、医療技術や生命科学の進歩により、人造人間や身体改造は現実味を帯び始めている。ここでは、さらにその先を示そうとする英国のプロジェクトを紹介する。

「エモーショナルなレベルでの「デザインが重要となる」
IDEO チーフクリエイティブオフィサー ポール・ベネット氏 インタビュー

医療機器のデザインや病院空間での患者体験の考察など、さまざまな医療関連プロジェクトを手がけているIDEO。医療デザインにおける要諦とは何か? 同社チーフクリエイティブオフィサーのポール・ベネット氏に聞いた。

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