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林英次 著『デザイン司南 一寸先は暗闇』

『デザイン司南 一寸先は暗闇』
林 英次 著(アクシス 2,400円+税)

「AXIS」の元編集長・林 英次氏による『デザイン司南 一寸先は暗闇』。古代中国で使われた羅針盤「司南」の如く、さまざまな事例と多様な視点から、デザインの軸(AXIS)を指し示します。「起」「承」「転」「結」「闇」の5冊構成で、かつてのAXISでの連載をはじめ、水戸岡鋭治氏、深澤直人氏、佐藤 卓氏らによる寄稿、レーモンド・ローウィー氏やビル・モグリッジ氏など今は亡き人々との思い出を通して、デザインとは何か、デザインとともに仕事とはどうやって進めていくべきかを語る、示唆に富む1冊です。

同じ会社人間といえども、個人によって差が出てくる。その要因は「気」にある。常に向上心に富み、内外に数多くの知己を持ち、常に先輩や後輩に囲まれている人。眼の輝きとフットワークが他とまったく異なり、いきいきとした明るさを放っている人。仕事が早く、着実で、無駄がない。常に人間の「心」を読み、すべてに対応する達人。とても一企業内の人間に思えない人。そんな忙中閑の洒脱の人はいる。暗い会社でも幸せな顔をして……。 

早寝・早起。夜、考えない。明け方に立体的にまとめてみる。思いつけば、比較。それを自分で分類。丸投げは不可。目利きは積み重ねが大切。思いつけば、すぐメモかスケッチ。さらにペーパーモック。すぐに自分が理解できるランニングプロトを自作。1分の1で……。 (本文より)

以下、目次より

「起」 パラドクス イン デザイン+パラドクス(AXIS連載より 批判精神のエッセンスをまとめたエッセイ)
「承」 羅針盤(AXIS連載より デザインの過去、現在、未来への眼差し)
「転」 水戸岡鋭治、深澤直人、佐藤 卓、ミケーレ・デ・ルッキらが語るエピソード
「結」 今は亡き人々から学んだデザインの神髄。レイモンド・ローウィー、アレックス・モールトン、、ビル・モグリッジ、倉俣史朗ほか
「闇」 一寸先は暗闇。「危機=闇」に直面してもぶれない核を持つこと。

寄稿者・登場人物
水戸岡鋭治/深澤直人/佐藤 卓/坂 茂/倉俣史朗/レイモンド・ローウィー/エットレ・ソットサス/ソール・バス/ビル・モグリッジ ほか。

現在全国書店にて発売中。