「食の体験」を創り出すデザイナー
マライエ・フォーゲルサング氏を招いてトークショーを開催


2008年、AXISギャラリー企画展「eating + design デザインにできること2」で日本初の個展を開催したデザイナー、マライエ・フォーゲルサングさんをお迎えし、4月18日(金)にAXISフォーラムを開催します。

フォーゲルサングさんは、かつてはプロダクトをデザインしていましたが、「デザインは人のためのものなのになぜ、人にいちばん近い食のデザイナーがいないのか?」との疑問から、食領域のデザイナーとしてフードコンセプトの立案や各種ケータリング、ワークショップなど独自の活動を通して新しい試みを始めました。フォーゲルサングさんは、自らを「フードデザイナー」ではなく、「イーティングデザイナー」と呼びます。ただ空腹(胃)が満たされるだけでなく、「食べること」を通じて人の気持ちとして脳にまで到達する。「人間が食べること」の意味を問いかけるのがイーティングデザインです。フォーゲルサングさんは、そうした考えのもと、料理だけでなくその場の空気や食べる人の気持ちまで含めた「食の体験」を創り出しています。

▲ 「eating +design」展で行われた「シェアリング・ランチ」。テーブルを共にする人たちと食事だけでなく、その空間を共有し、分かち合うことで人間にとっての食べることの意味と楽しさを考える。顔と手だけを出した状態で、サーブされた料理を分け合って食べる仕掛け。

eating designは、「五感」「化学」「(食)文化」「成長(教育)」「テクニックとマテリアル」「アクション(何ができるか)」「心理学と脳」「社会」の8つのキーワードから成り立っています。今回のAXISフォーラムでは、eating designのコンセプトと活動内容を詳しくお話いただく予定です。

世界中で食のワークショップやレクチャーを開催するフォーゲルサングさんの考え方を直接お聞きする貴重な機会です。どうぞみなさまご期待ください。

▲ 彼女が描く愛らしいイラストにも深い意味とメッセージが込められている。


参加ご希望の方は、下記の要領でお申し込みください。

AXIS Forum
マライエ・フォーゲルサング講演会


日 時: 4月18日(金)19:00〜20:30
     開場18時30分 レクチャー終了後には、ちょっとしたお楽しみもご用意する予定です。

会 場: AXISギャラリー
     東京都港区六本木5-17-1 アクシスビル4F

参加費: 1,500円(税込)
定 員: 100名(先着順)

協 力:オランダ大使館、六本木アートナイト実行委員会

お申し込み方法: 
メールタイトルに、「AXISフォーラム_マライエ申し込み」と明記のうえ、氏名・ふりがな、職業、電話番号、メールアドレス、フォーゲルサングさんへの質問とともにforum@axisinc.co.jpまで。

▲本情報は、AXIS主催イベントおよびAXISギャラリーイベントのご案内以外には使用しません。


マライエ・フォーゲルサング/1978年オランダ、エンスヘデ生まれ。2000年デザインアカデミー卒業。ヘラ・ヨンゲリウスのもとで約1年働いた後、04年ロッテルダムに自らのレストラン「プルーフ」を設立。06年アムステルダムにスタジオ兼レストランの場を新たに設ける。2011年デザインワークに専念するため、「プルーフ」を売却。08年個展「eating + design; what design can do part 2」(AXISギャラリ―)。欧米のみならず、アジア、中東、アフリカなど世界各地でワークショップやインスタレーションを多数開催。作品集『EAT LOVE』、『The Lunchbox book』。