「第2回 ナレッジ・イノベーション・アワード」
大阪・梅田 ナレッジキャピタルにて開催

みなさん、こんにちは。食べることが大好きな、コミュニケーター「くぅ(食)」でございます。甘いものも大好きです! ということで、今回はバレンタインに関する企画……ではなく、知的好奇心でお腹がいっぱいになるような情報をお伝えしようと思います。

来たる3月27日(金)、ここナレッジキャピタルにて「第2回 ナレッジ・イノベーション・アワード」が開催されます。ナレッジ・イノベーション・アワードとは、ナレッジキャピタルに関わる人たちが1年間でつくりあげたモノや取り組んだコトを発表し、アワードというかたちで広く社会に発信する取り組みです。昨年3月に開催された第1回では、展示・プロダクトを対象とした「モノ部門」、ワークショップ・イベント・プロジェクトなどを対象とした「コト部門」の2部門構成で、総数92の応募の中から、大阪大学大学院情報学科研究科の「アソブレラ:遠距降雨感覚再現装置」がグランプリに選ばれました。

アソブレラは、The Lab. みんなで世界一研究所でも大人気の展示物です。一見ただ傘が浮いているだけのように見えるのですが、実際に傘を持ってみると、ブルブル振動が伝わってきます。これは離れた場所にいる人と感覚を共有するための研究です。ここでは目の前のモニターに映っている人との振動共有体験ができます。りゅうちゃん(下の写真)もびっくり! 未来の彼女と離れたところでも相合傘ができることを願いながら体験しています(笑)。

第2回では100作品以上の応募があり、二次選考に31作品が選ばれました。現在、選考委員による書類選考が行われており、3月27日の最終選考会ノミネート作品16点が選出されます。また、2月28日までは、各部門のオーディエンス賞を選出するウェブ上での一般選考も行われています。みなさんも選考に関われるチャンスです。お気に入りのものを見つけて投票してくださった方には、ナレッジキャピタル1階「CAFÉ LAB.」のドリンク10%OFFチケットをプレゼントします。ぜひチェックしてみてください。

さらに今年は、新しく「中学生アイデア部門」が開催されます。これは誰もが経験したことがあるであろう「空想」のコンテストです。「未来の仕事を考える」というのが今回の空想テーマ。20年後にはどんな生活をして、どんな職業に就いているのか、またどんな仕事が生まれているのか。未来を自由に想像してもらいました。応募総数は1,600件超。中学生の発想力を活かした、クリエイティブで面白いアイデアがたくさん出てきそうです。

そこで、空想することが大好きな私も未来の仕事を考えてみました。コミュニケーターは新しい職業ですが、20年後にはどうなっているのでしょうか。われわれコミュニケーターは、現在ナレッジキャピタルという施設の中で、情報をつなぎ合わせたり、ヒトとヒトをつなぎ合わせたりしています。これから時代が進むにつれて、あらゆる施設や会社、コミュニティの中で「コミュニケーター」という職業に就く人が増えるのではないかと私は考えます。

新しく便利なものが開発され、モノが溢れていく時代の中で、それらを上手く活用しながら生活をしていくためにも、膨大な情報を多様に捉え、組み合わせていく(コミュニケートする)力が必要不可欠になるのではないでしょうか。あるモノを開発するのにも、ひとりの知恵ではなく、多くの人の知恵と技術をかけ合わせることが大切ですよね。その間をつないでいくのがコミュニケーターです。20年後には、そのような人や職業が当たり前になり、みんながコミュニケーターになる時代がくるのではないでしょうか。例えば、食事について困ったことがあれば佐藤さんに頼り、睡眠について知りたいことがあれば田中さんに頼り、というように、周りの人と助けあいながらつながっていく。そんな未来になることを願っています。

第2回 ナレッジ・イノベーション・アワードの最終プレゼンテーション(中学生アイデア部門も含む)と結果発表は、3月27日(金)にナレッジシアターで行われます。ナレッジキャピタルを拠点にこの1年間で生まれたプロジェクトや製品を知ることができる、1年に1度のチャンスです。みなさんぜひ、受賞者のプレゼンテーションを聞きながら、20年後の未来を想像してみませんか? (文/コミュニケーター くぅ)

この連載は、ナレッジキャピタルのコミュニケーターの皆さんに、ナレッジキャピタルとその周辺についてのさまざまな話題を提供していただきます。