5年目の3.11に私たちは何を思う。
第2回 3.11映画祭が開催

もうすぐ東日本大震災から5年目の3月11日がやってくる。記憶を風化させないように、震災が私たちに突きつけ、気付かせたさまざまなことがらを考えるために、今年2回目となる「3.11映画祭」がアーツ千代田3331で開催される。
本映画祭の主催者である、わわプロジェクトのディレクター中村政人は、
「(3月11日に)何をするかは決めていないが、この日だけは真剣になると決めている。笑ってごまかしたりしたくない。嘘は聞きたくないし、夢だけを語りたくはない。言いにくいことも、この日だけは、思い切って言えるように過ごしたい。」と言う。

オープニングイベントでは、震災で実母を亡くし、実家を失った写真家、畠山直哉の姿を描いた「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」(監督、撮影、編集:畠山容平)が上映された。これはある1人のアーティストが、故郷の山河を前に、否応なく震災と向き合わざるを得なかった長い長い記録の断片をまとめたドキュメンタリー。被災のはてに1人の写真家が見た未来への希望とは、なんだったのか?何か大きなものに突き動かされるように、淡々と故郷を撮り続ける畠山の写真から、向かうべき「心の方角」が見えてくるかもしれない。(2015年シアター・イメージフォーラムにて公開予定)

各作品は、2月21日(土)から3月14日(土)までの土日に上映され、上映後にはゲストを招いての関連のトークイベントも行われる。

上映作品(全28本):
『あの街に桜が咲けば』(監督:小川光一)
『ASAHIZA 人間は、どこへ行く』(監督:藤井光)
『家路』(監督:久保田直)
『遺体 明日への十日間』(監督:君塚良一)
『いわきノート』(監督:有馬俊、岡崎雅、佐々木楓、佐藤優大、三藤紫乃、鈴木絹彩、鈴木ゆり、太智花美咲、千葉美和子、津澤峻、中川慧介)
『19862011』(監督:小嶋裕一)
『今日子と修一の場合』(監督:奥田瑛二)
『日本と原発』(監督:河合弘之)
『故郷よ』(監督:ミハル・ボガニム)
『サバイビング・プログレス – 進歩の罠』(監督:マチュー・ロワ)
『100,000年後の安全』(監督:マイケル・マドセン)
Jeffrey Jousan特集(監督:ジェフリー・ジョーサン)
『その街のこども 劇場版』(監督:井上剛)
『谷川さん、詩をひとつ作ってください。』(監督:杉本信昭)
『地球にやさしい生活』(監督:ローラ・ガバート、ジャスティン・シャイン)
『天に栄える村』(監督:原村政樹)
『東北ライブハウス大作戦ドキュメンタリームービー』(監督:木村真生、番場秀一)
『波伝谷に生きる人びと』(監督:我妻和樹)
『幸せの経済学』(監督:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、スティーブン・ゴーリック、ジョン・ページ)
『パンドラの約束』(監督:ロバート・ストーン)
『フタバから遠く離れて 第二部』(監督:舩橋淳)
『ナオトひとりっきり Alone in Fukushima』(監督:中村真夕)
『祭の馬』(監督:松林要樹)
『ミタケオヤシン』(監督:江藤孝治)
『ミツバチの羽音と地球の回転』(監督:鎌仲ひとみ)
『未来をなぞる 写真家・畠山直哉』(監督:畠山容平)|Yahoo映画
『無知の知』(監督:石田朝也)
『遺言 原発さえなければ』(監督:豊田直巳、野田雅也)

なお、同映画祭は、メイン会場での上映だけでなく全国のビデオレンタル店でも「3.11映画祭」に関連したDVDを紹介し、借りることができます。 (店舗によって入荷していない作品もございます。予めご了承下さい。)

詳細は、こちら