AXIS176号 特集
「デザインスタートアップの未来冒険」

現在発売中のAXIS176号の特集は「デザインスタートアップの未来冒険」。社会の硬直したシステムにイノベーションをもたらそうとするスタートアップだからこそ、テクノロジーやデザインにおける新たな発想とスピード感が求められるはず。デザイン関連スタートアップとベンチャーキャピタルへの取材を通して、起業するデザイナーに求められるものとは何か?を問いつつ、今後のデザインビジネスのあり方と可能性を探っていきます。

「大きな夢と小さな夢」
クライナー・パーキンス・コーフィールド&バイヤーズ
ジョン前田&ジャッキー・シュー インタビュー

2013年ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン(RISD)の学長からベンチャーキャピタル会社、クライナー・パーキンス・コーフィールド&バイヤーズ(KPCB)のデザインパートナーへと転身を遂げたジョン前田氏。全くの畑違いの分野と思われる両者だが、そこに共通するのはいかに人材を育てていくかということ。デザインの観点からどのようにスタートアップを育てていくのか、同僚のジャッキー・シュー氏とともに話を聞いた。

インキュベーターとアクセラレーターは今、デザイナーの支援をこう考えている
スタートアップを資金とビジネスノウハウの両面で支援するインキュベーター/アクセラレーターは、実際には1980年代頃から存在していたが、特に日本で話題に上るようになったのはここ数年のこと。こうした流れのなかで、デザインがテクノロジーやファッションなどと結びつくことで、新たなアイデアやビジネスモデルを生み出すようになり、それらを主な投資対象とするインキュベーターやアクセラレーターが現れてきている。

デザイナーはいかに起業したのか?
自らの発想や企画を製品化し独自のビジネスを展開することは、デザインに携わる者にとっての1つの憧れである。その想いが頂点に達したとき、デザイナーは起業の道を選び、持てる力を世に問うために現実との戦いに挑んでいく。ここではふたりのデザイナーにして起業家が、自らのアイデアをかたちにすべくいかに奮闘したかを紹介する。

「そこに想いはあるか?」
アーキタイプ 代表取締役 中嶋 淳氏 インタビュー

IT分野を中心に革新的な技術やノウハウを持つスタートップを育成支援してきたアーキタイプ。世の中を変えたいという想いから生まれた彼らのアイデア、すなわち「アーキタイプ(=原型)」をいかに育てていくのか。同社代表取締役の中嶋 淳氏に聞いた。

真のイノベーションは既存のゲームを変える
英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの「イノベーションRCA」

今年、創設10年目を迎えた英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アートの「イノベーションRCA」。「イノベーションとは何か」という問いに対し、小誌158号のインタビューでポール・トンプソン学長が「真のイノベーションは既存のゲームを変える!」と語ったことが印象的だった。イノベーションRCAは、学生と卒業生のビジネスをサポートし、インキュベーションに関わるサービスを提供する部署。これまで44人の卒業生による24の新規事業を誕生させている。そのなかには数々のデザイン賞を受賞した音楽キーボードの「シーボード」も含まれる。イノベーションRCAのディレクターと4人の起業家に話を聞いた。

「スタートアップは日々考えを前に進めていく」
イヴ・ベアール インタビュー

毎年、数件のスタートアップとのプロジェクトを実行に移し、そのいくつかには共同創業者としても関わってきたフューズ・プロジェクトのイヴ・ベアール。デザイナー、そしてデザイン会社の経営者として、スタートアップと協働することの意義とは?

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