模型メーカーの海洋堂とnendoがコラボレーション
カプセルフィギュア「アイデアの素」が発売

nendoのイメージスケッチを立体化したカプセルフィギュア「アイデアの素」が発売される。

小型自動販売機のカプセルトイ。レバーを回す音から、「ガチャガチャ」という愛称で親しまれてきた。そのカプセルトイ用のミニチュアフィギュアを多数制作する海洋堂は、その精緻な技術力で「子供のおもちゃ」という枠組みを超え、大英博物館やアメリカ自然史博物館といった世界の博物館とも協業。模型業界はもちろん、その枠を超えて多数のファンやコレクターから支持されている。

本商品は、アートや伝統工芸、動植物などありとあらゆるものをカプセルフィギュア化してきた海洋堂の発展形として、「カタチのないもの」を立体化しようとしたことが開発のきっかけとなり誕生したもの。そのため、制作時のネタの元は、nendoが日々アイデアを生み出す際に意識しているいくつかの「心構え」やちょっとした「コツ」を描いたイメージスケッチになっている。

▲制作時の元になったスケッチ

▲実際にカプセルトイ化したもの

また、カプセルは3種類の色が用意され、上下で僅かにグレーの色味を変えたデザインにしてある。これは、マシンに入れた際に単調な見え方にならないよう配慮したことからだそうだ。

さらに、マシンも通常のものに加え、場所の制約や音の問題など、様々な理由からマシンが設置できない場合でも購入の楽しみを損なわせないために、カプセルトイの配送用の紙管をそのまま利用した簡易的な紙製のものを新たにデザイン。カプセルがひとつずつ下から出てくるようにすることで、通常のマシンに近い購買体験を味わえるようになっている。

▲簡易版の装置イメージ

モデルは全9種類が用意され、それぞれ「カラー版」と「ホワイト版」からなる計18種類が発売される。それぞれ「vol.01」と「vol.02」の2コレクションに分かれて発売される見込みだ。1回500円で、発売は2018年5月から。End(Photos By Akihiro Yoshida)

▲カラー版全9種類

▲ホワイト版全9種類