スワロフスキーが2018年
「DESIGNERS OF THE FUTURE AWARD」の受賞者を発表
日本人2名がノミネート

▲2018 Swarovski Designers of the Future 受賞者
左から)Tetsuo Mukai氏(Study O Portable)、Frank Kolkman氏、Yosuke Ushigome氏(takram)

クリスタルメーカーのスワロフスキーとデザインフェア「Design Miami/」が、2018年の「Designers of the Future」の受賞者を発表。受賞者ならびに受賞企業はFrank Kolkman氏、デザインユニットのStudy O Portable、そして日本のTakramの牛込陽介(Yoshuke Ushigome)氏。これは、彼らの革新的なデザインアプローチが評価されたもの。3名は先駆的なクリスタルの技術を応用し、テーマとなる「Smart Living」を実現する作品を製作。作品は、Design Miami / Basel(2018年6月12日-17日)で展示される見込みだ。

当アワードは2006年にスタート。イノベーティブなデザイナーの支援を目的とし、複数の分野で機能する作品を制作するために創設された。そのため、受賞者はスワロフスキーの多様なリソースを活用し、新しい開発モデルを示すためのプロトタイプを開発する。

▲2018 Swarovski Designers of the Future 受賞者
Frank Kolkman氏

Frank Kolkmanは、ロボット技術を専門とするオランダのデザイナーだ。彼は、テーマとなった「Smart Living」に則り、アルファ派とシータ派、二つの脳波とスワロフスキークリスタルの光と音のパターンをインタラクティブに生成する「ドリームマシン」を発表。深いリラクゼーションをもたらし、”人工的に夢見る体験”を得られる。スワロフスキーのクリスタルと神経生物学、神経心理学、精神活性化技術などとそれらを繋ぐインターフェースを探求、ストレスの多い現代の生活におけるのスマートなソリューションを設計しようとしている。

▲2018 Swarovski Designers of the Future 受賞
Study O PortableのTetsuo Mukai氏

Study O Portableは、オランダ人Bernadette Deddensと日本人のTetsuo Mukai氏からなるデザインユニットだ。彼らはスワロフスキーの切削技術と連携して、結晶から作られた光と色のぼかしを研究。夕焼けや樹木の色の変化など、ぼやけた色や退色を自然と関連付け、スクリーン、テーブル、ライトなどの別のオブジェクトに変換するサーフェスのプロトタイプを制作中だ。クリスタルが描く情緒的な表現をアナログな形で「Smart Living」を実現させる。

▲2018 Swarovski Designers of the Future 受賞者
Yosuke Ushigome氏(Takram)

日本のデザイン・イノベーション・ファームTakramのYosuke Ushigome(牛込陽介)は、電化製品などをインターネット経由で制御が可能な「スマートホーム」環境下で生じる人間と人工知能の間でクリスタルがいかに機能するかについて可能性を探求。

Amazon EchoやGoogle Homeなどの家庭用アシスタント機器の特徴でもある人の音声がコマンドとなることとは対照的に、クリスタルが持つ本質的な機能を最大限に活用して、人間とAIの間を直感的に結ぶことを目指す。Design Miami/では「Can Crystals Interface Us to AI?(クリスタルは人間とAIを接続できるのか?)」というテーマの作品を展示する予定だ。End