イーティング・デザイナーのマライエ・フォーゲルサングが審査員長を務める
「Future Food Design Awards」2018年度の対象作品を募集開始

持続可能な食文化の未来を考える「Future Food Design Awards(FFDA)」が、2018年度の対象作品を募集する。募集期間は2018年8月12日(日)まで。

多くのデザイナーが持続可能な食物システムの創出に関わるようになった現在においても、その重点はデザインの美的な側面に置かれている。しかし本賞では、持続可能な未来の食文化を目標として、食物の従来の見方に疑問を呈するようなデザインが求められる。

本アワードのコンセプトは新しい食文化の開発から食物連鎖の改良まで幅広く、土地管理、備蓄した淡水の活用、農業の気候への影響、少ない資源の活用など、食の安全にかかわる世界的な問題がテーマとなる。

審査員長のイーティング・デザイナー マライエ・フォーゲルサング(Marije Vogelzang)は、「食分野とデザイン分野を区別しないことがわれわれの喫緊の課題であると言えます。文化的に豊かで持続可能な食物の未来に向け、革新的なデザインを目指して、この二分野をまとめなければなりません」と述べている。

2017年度の大賞受賞者は、メキシコ生まれのFernando LaposseのプロジェクトTotomoxtle。メキシコのカラフルなトウモロコシの皮で作った突板で、インテリアや家具に使用するもの。新素材であるだけでなく、生物多様性や地域コミュニティの問題にも取り組んだことが評価された。End